第225話「一週間の歌」

僕の小学時代の話だ。小学時代、1年生の時に「一週間の歌」という歌を習った。


日曜日に市場に出かけ糸と麻を買ってきた~

トゥリャ、トゥリャ、トゥリャ、トゥリャ~リャ~!

月曜日にお風呂を炊いて、火曜日にお風呂に入り。

水曜日に友達が来て、木曜日に送っていった~


 こんな内容の歌で、僕らは歌ったあと……


「変な歌だよね!一日に一個しか出来ないなんて!」


 と、言って大笑いをしたものだ。

 だって、僕たちの生活でさえ、毎時間、違う科目を習っているし、学校が終わったあとは、それなりに遊びや家の手伝いにと色々とやっていたからだった。一番ウケてたのは……


「月曜日にお風呂を炊いて、火曜日にお風呂に入り」


 の、くだりだった。

 歌っていると隣りの席のホリが……


「風呂壊れてんじゃね~の?」


 とか。


「銭湯行けよ!」


 と、小声で合いの手を入れるので……


「クックックックッ!」


 と、笑ってしまい。ついには大笑いしてしまい、歌えないばかりか……


「ミズキ君、ちゃんと歌いなさい!」


 と、先生に注意されてしまったのだった。


◇◇◇


 あれから、数十年経ち……

 あの歌は実話だと思った。仕事や育児の忙しい合間に、この間、パソコンの調子が悪くていじったら、3日がかりになってしった。

 そして、せっかく新しいプリンターを買ったのに、つなげて使えるようになったのは一ヵ月後だった!

 それ以外にも、何かをしようとするとすぐには出来ず、本当に……トゥリャ、トゥリャ、トゥリャ、トゥリャ~リャ~!なのだった!!


おしまい


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