第178話「体操帽」

僕の小学時代の話だ。


◇◇◇


小学時代の体操帽は、紅白リバーシブルに使えた、紅白体操帽だった。


「ウルトラマンになって遊んだよ!」


あれって、ツバの所をうえにして、紅白半々にして、『ウルトラマン』になって、良く遊んだものだと言う奴もいた。でも、僕らの紅白帽は、『ツバなし』だった。(そうそう中学に入って、この話題でもりあがった)


僕もしてみたかったと思ったのだった。とはいえ、いろいろと体操帽を、帽子以外に遊んだものだ。

まずは、丸めてアゴに引っ掛けるゴムでグルグル巻きにして、ボール!これで良くキャッチボールした。かたくかたく丸めると、校庭の端から端まで投げる事が出来た。


次は、落下傘(パラシュート)。これは帽子を2つ使った。一つは、そのまま。もう一つをかたく丸め、重りにして、ゴムにつけてた。かたく丸めた帽子に巻きつけて、高く高く上に投げた。すると……


パサッ!


と、傘になって開き、ふわふわとは行かないが、落下傘風な感じを楽しんだ。


後は、紅白半々にしたのを、前後にしてかぶり、だますのをやった。これはサッカーとか、ポートボールで、紅白に分かれている時に使えた。パッと見ると仲間の色なのだが、ついうっかり渡したものなら……後姿は、敵チームなのだった!!(まあ、すぐに先生に注意されてしまうのだが)

高学年の時に考えた遊びだった。


おしまい

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