第168話「セメダイン」

「セメダイン」は接着剤だ。

当時、使っていたのは「セメダインC」という奴だった。工作になると良く使っていた。5年生では「ガンプラ」が流行ったからプラモ作りでも使ったが、その後は、液体式の三角錐のガラスに入った、有機溶剤系接着剤にとって代わってしまった。


そうそう、4年生の時に、夜に工作をしていたら親父が帰ってきて、工作の途中だったが、二人でプロレスごっこになった。


「どりゃ~四の字固め!」


「なんの!四の字固め返し!!」


二人して、ハアハアと遊んだ後の事だった!


「あっ、お父さん!ズボン、ズボン!!」


と、僕は言った。

なんと、夢中で遊んでいるうちに、ちゃぶ台の上のセメダインが、転げ落ちたらしく。それの上に、親父は座っていたのだった。だから……


「うわっ!!」


親父のズボンは、接着剤でべチョべチョになってしまった。親父は……


「うわ~!日曜に買ったばかりなのに~!!」


と、叫んでいた。


「洗えばいいよ!」


と、僕が言ったので、その後に洗ってみたが……さてさて洗えば使えるかと思っていたが結局、ズボンはカピカピになり、バイバイキン!になってしまったのだった。


恐るべし、セメダイン!!


余談。あと小学時代に思っていた事。「セメダイン」と言う言葉に、1号、2号とかを付けたら、なんかロボットみたいな名前だなあ。


おしまい

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