第7話「東京魔人學園外法帖血風録」


今作はPSで発売された「魔人學園外法帖」のPS2移植版。追加シナリオと更に美麗になったグラフィックで見参!王道ではあるが深いシナリオと音楽の良さは素晴らしいの一言。ただ、必殺技演出が地味になっているのが欠点でもある。ストーリーは概ね一緒で江戸時代を舞台にし、史実も織り交ぜた話となっている。




でも、展開や魔人のノリはいつも通りでとても楽しい。喜怒哀楽システムで反応を楽しんだり、キャラと仲良くなろう。江戸時代の造形も詳しく紹介され、江戸時代をもっと好きになれる作品だ。時代劇好きには堪らないだろう。1話ごとにEDが用意され「万葉の花」が流れる。テロップと画面が切り替わるのは素敵としか言い様がない。サントラまで買ったほど好きだったりする。魔人学園のDS版は歌があるものの、なんか違うんだよなぁ。





追加シナリオは江戸時代には少々無理があるシナリオだと思う。恐らく、あの場面を再現するための口実として北欧の神々を用意したのだろうが……ぶっちゃけ、無理やりすぎ。そんな連中を倒せる主人公たちって何者なんだよ。どの場面なのかはネタバレになるので気になる人はぜひプレイしてみてね。また、人形師の話で幕府役人たちがあまりに精巧に作る人形師たちに恐怖し、村ごと滅ぼしたというシナリオで葵が幕府側の行為を仕方がないとした部分も修正されている。




まあ、追加シナリオには正直、無理を感じるが、それでもその最後は深く感動すること間違いない。その部分に手を抜いていないのは嬉しいところ。魔人學園シリーズが初めての人もPSで版やった人もぜひ遊んでほしい作品。きっとあなたの心に感動を残すことだろう。







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