後悔もする、反省もする、 でも自分を駄目だとは 思わない。

後悔もする、反省もする、

でも自分を駄目だとは

思わない。

乱暴に聞こえても、今日からそう思うことに決める。


よく、「反省」はしてもいいけど、「後悔」はするな、

というような言葉が、

自己啓発やビジネス本に書いてありますよね。


僕は、最初、この言葉がピンときませんでした。


「反省」と「後悔」の違いって、

言葉の意義としてはわかるけど、

「絶望」で落ち込んでいる時に、

その違いがわかるほど頭は回転しないし、

実際わかったところで、胸の内で起こる感情は、

「反省」も「後悔」も一緒だと思いませんか?


はっきりいって、この「反省」はいいけど、

「後悔」はダメ的なワードは、

今でも僕の頭の中ではしっくりきていません。


「反省」=冷静になぜ失敗したか、省みる。

「後悔」=後になって、失敗したことを悔やむ。

これが、その言葉の本来の意味なのでしょう。


この言葉が書かれているのは、ビジネス本が多いですよね。

確かに、ビジネス上の失敗を考えれば正解。

でも、そんなたかが日々のビジネス上の失敗や、

経営トップのマネージメント力不足的な焦燥から、

人は絶望には陥りませんよね。

もちろん、それがきっかけになることもあるでしょうが、

もっと複合的な何か、決定的な不幸な何かが起こって、

初めて人は絶望に至る。


絶望している時に、

反省すると、後悔する、後悔しながら反省する。

僕もそうでした。

後悔しないように、なんて無理。


冷静に反省をしているうちにふつふつと、

後悔が首をもたげる。こんな自分はダメなんじゃないか?

そう思ってしまうことがたびたびありました。


反省だけちゃんとして、後悔はしない!

そんな強い人間はそうそうはいない。


だから、いっそのこと「絶望」に入ったばかりの頃は、

腹を括って、両方一挙にしてみたらどうでしょう?


それが、自分の失敗を「自分のもの」にするということ。

「失敗」を自分のものにしない限り、

「絶望」から脱出するのは簡単ではないことは、、

先ほど言った通りです。


ただ、それによって「自分はダメだ」なんて、思わないこと。


反省も、後悔も自分から失敗への気持ちです。

さきほども触れましたが、

自分から、自分への(今の自分、ですね。)言葉ではありません。

過去の自分への感情です。


絶望の入り口で、後悔と反省をきっちりわけられる人なんて、

そうそうはいません。

最初は、そのどっちもしていいのです。


この文を読んで少しづつ、絶望からの脱出が見えてきたら、

この言葉が言うように、

「反省」をして、「後悔」をしない、ことをしてみたらどうでしょう?「脱出した後」のプランを考えるために。

いわばケーススタディとして。


でも、「絶望」から離れて数年が経つと、

反省よりも後悔の方が役立つ気がします。

賢い分析よりも、強い気持ちの方が、やはり心に残りますから。


「絶望」を経て、強い気持ちを得た人は両方できる、

両方ちゃんとできることで、

今のしあわせをしっかり味わうことできると思います。

そうなったら、こっちのものです。


後悔もする、反省もする、

でも自分を駄目だとは思わない。


乱暴に聞こえても、今日から、そう思うことに決めましょう。

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