緊急出動

回想

 今日は土曜日。本部は休みだ。


「私、今日の夜飲み会で、夕方にはここを出るから」


 午前八時前、いつものようにフードテラスで朝食をとりながら美月が陽に話す。


「飲み会?ああ、高校の部活の友達とのやつね!最近よく集まってるね」


 陽は相変わらず朝からよく食べる。主に和食中心で、栄養バランスも完璧だ。


「うん。集まり自体は前から結構頻繁にあったんだ。でも、両親のことも留学のこともなにも言わないで、一年以上連絡とってなかったから心配掛けてたみたいで。よく声掛けてくれるんだ。……この間の出動のときは、本当どうなるかと思ったけど」


「ああ、三ヶ月前のあれね……」


***


 ——三ヶ月前。


「豊洲駅付近で、銀行強盗犯が逃走しているらしい。人数は二人だが、拳銃を所持とのこと。警官も何人か撃たれているらしく、警視庁直々に依頼が入った」


 上総からの招集で、特務室の隊長及び小隊長が会議室に集合していた。

 ISAは軍隊だがその腕前は認められており、こうして時々警視庁より捜査依頼が飛び込んでくる。


「たった二人だろ。わざわざ俺たちに依頼してくるほどでもないんじゃないの」


 陽は、腕を組んで面倒そうな顔を浮かべている。

 確かに、いくら警官が撃たれていようと警察には機動隊が存在する。なんでまた私たちなんかに。美月も疑問を抱いていた。


「犯人の乗っていた車両はすでに押収済みだが、やつらはそれを乗り捨てて逃走中だ。まあ、他の車両に乗り換えたとしても、すでに防衛線が張られている以上豊洲からは出られない。ただ、警察にはその車を止めることが出来ないんだ」


「警察も、もう少し射撃の命中精度を強化した方がいいよね」


 陽は嘲笑いながらネクタイを締め直し、拳銃の調整を始めた。


「第二はショッピングモール付近一帯、第三は公園付近一帯を一時封鎖させ、民間人の避難及び迎撃体制に入れ」


***


「第二到着。直ちに周辺封鎖にかかる」


「了解。第三はどうだ」


 イヤホンを通じて、無線で上総と陽の声が聞こえてくる。


「第三、たった今到着。こちらも直ちに周辺封鎖にかかる。……あれ、ここは」


 軍用車から降り、そこで目にした光景に美月は目を見開いた。


「美月、どうかした?」


 無線からの陽の声は、美月の耳には届いていない。


「懐かしい……」


 豊洲公園の目の前には、広大なバーベキュー場がある。かつて美月は、高校時代の部活の友人らとこの場所でバーベキューをしたことがあった。今日もたくさんの人で賑わっている。


「いや、なんでもない」


 美月は無線を切った。今は関係ない、任務に集中しなければ。


「第一小隊は所轄と連携し、周辺道路の封鎖。第二小隊は直ちに民間人の避難」


「承知しました」


 美月の命令に、部下たちは一斉に敬礼を掲げ直ぐさま走って行く。彼らの背中をまだ追いつつ、無意識にバーベキュー場の方へ目がいってしまう。


 公園にはあまり人がいない。この辺りで最も人が密集しているのは、やはりあのバーベキュー場だ。

 一歩足を踏み入れる。隊の制服である黒い革のブーツが、アメリカ西海岸を思わせる石砂利を鳴らす。広大な広場にはいくつものテントが設置されており、その下では主に若者の団体が肉を焼き酒を飲み、宴を楽しんでいる。

 美月はふと、あるひとつのテントの前を通りかかった。そこは女性の団体が使用しているテントだった。自分と同じ歳くらいの女性たちを横目に、その横を通り過ぎようとしたとき、ひとりの女性と目が合った。


「……っ」


 美月は大きく目を見開く。


「……え、美月?」


 その女性は、美月を見るやいなやそう呟いた。


「……!」


 咄嗟に、美月は帽子の鍔を掴み顔を隠した。そして、駆け足でその場から離れる。心臓がどくんどくんと激しく動き始める。


「嘘……、まさか」


 突然なにも言わずに音信不通となった自分。きっと皆も、心配以上に不信感を抱いているに違いない。

 美月は怖かった。再び皆と顔を合わせたとき、どんな目で見られるのかなんて想像したくもない。


「ISAです。近辺に強盗犯が逃走中ですので、我々の指示に従い一時避難してください」


 バーベキュー場の入り口の方で、大郷らが声を張り上げている。そうだ、今は任務中。頭を切り替えなくては。しばらくして、佐伯と大郷が美月のもとへやって来た。


「第一小隊、周辺道路の封鎖完了いたしました」


「第二小隊、公園及び周辺民間人の一時避難完了いたしました」


 二人は揃って敬礼を掲げる。


「たった今将官から連絡が入って、強盗犯は盗難車にてもう十五分ほどでそこの大通りを通過するだろうとのこと。所轄に協力してもらい、ここまでうまく誘導しているそう。佐伯大郷両二尉で犯人を確保。私は援護にまわる」


「承知しました」


 佐伯と大郷は各分隊長に指示を出し、迎撃体制に入った。バーベキュー場の一角では、一時避難した民間人が不安げな様子で隊員たちの様子を伺っている。

 その中には美月の友人の姿もある。だいたい七、八名だろうか。皆がこちらを見ている気がする。美月は一度大きく息を吐いた。やりづらい。集中出来ない。視線が気になって仕方ない。


「ああ……」


 だが、しくじるわけにはいかない。これは任務だ。自分の隊で取り押さえるよう命令された。


「……やってやろうじゃないの」


 この緊張をバネにして、美月は拳銃を取り出した。FN57自動拳銃。SS190弾ならば、百メートル先の防弾チョッキさえも貫通するほどの威力を持っている。

 援護にまわるといっても、彼らもかなりの腕利き。自分の出番はないだろうが、それでも万が一のため拳銃の安全装置を外した。


***


「将官、所轄から連絡が入りました。逃走車両の方は、うまく第三の方へ誘導出来ているようです」


 豊洲駅前では、都築上総率いる第一部隊と久瀬将官が周辺を封鎖していた。


「ああ、今桐谷へ連絡を入れたところだ。あとは彼女の隊にすべて任せる」


「……ええ、彼女ならなにも問題はないと思いますが、ただ」


 上総はめずらしく、少し不安げな表情を浮かべていた。


「どうかしたか」


「あの公園の目の前にあるバーベキュー場ですが、人数を把握するために先ほど確認をとったんです。そうしたら、彼女の高校時代の友人らがたまたま来ているようでして……」


 上総は、バーベキュー場の方に目をやり苦笑いを浮かべた。


「卒業後も交流があったようですが、あの事件後からまったく連絡をとっていなかったようで。今日、ほぼ二年振りの再会となるはずです。それが、しかもこのような形で……。桐谷は隊服を着用していますし、拳銃を手に指示を出している。お互い唖然としているはずです。少し、彼女の心情が気になります」


「なるほどな。いや、確かにそれは言えている。そこまでたいしたことではないにしろ、こういった微妙な気まずさは少しずつ精神を乱してくる。それは弾の軌道に大きく影響するな」


 久瀬も、美月たちの方へ視線を向けた。しかし、その顔には余裕の表情が見て取れる。それは上総も同じだった。


「……まあ、無駄な心配でしょうね」


「そうだな」


***


 犯人到達予想時刻五分前。


「佐伯、大郷、位置につきました。民間人及び周辺の警備は各分隊長に一任しております」


 バーベキュー場と新豊洲駅の間にある広い道路。ここは比較的交通量が少なく、取り押さえるのには恰好の場所といえる。


「了解。大郷は左前輪へ狙撃、車が停止したのち助手席または後部座席の対象を確保。佐伯は即運転手を確保」


「承知しました」


 美月に無線が入った。陽からだった。


「こちら桐谷。どうしたの?」


「いや、特に用があったわけじゃないんだけどね。なんとなくね、大丈夫かなって思っただけ。とりあえずさ、深呼吸深呼吸」


 もしかしたら、友人がこの場所にいた事を知って連絡をくれたのだろうか。このちょっとした優しさが嬉しかった。


「ああ見えてきた。あれだな、黒いワンボックス。……頼むぞ」


「了解」


 第二部隊が封鎖するショッピングモールの前を通り、第一部隊が封鎖する駅前を抜け、逃走車両は第三部隊の待つバーベキュー場前へと誘導される。目を閉じて、大きく深呼吸をする。


「来ました」


 数台のパトカーに追われ、犯人が乗った車両がもの凄いスピードでこちらへ向かって来た。


「これは、外したらもうやり直しはきかないですね。まあ、外さないですけど」


 大郷は、猛スピードの車体が通り抜ける位置を予想し、照準を合わせタイミングを測る。

 広場に一発の銃声が鳴り響いた。大郷が放った弾は見事左前輪に命中し、それを軸に車両は大きく回転しながら路側帯へ乗り上げた。作戦通り、佐伯と大郷が捕獲へ向かう。

 美月のいる場所からは助手席の犯人は気絶したように見えるが、運転手はどうだ……。


「……警戒して。運転手の姿が確認出来ない」


 佐伯と大郷はゆっくりと車両へ向かって行く。まだ犯人は動きを見せない。

 そして、二人が車両のすぐ側まで近付いたとき、突如運転席から拳銃を持った犯人が顔を出した。そして、犯人は佐伯に向かって超至近距離で銃口を向ける。


「伏せて!」


 それと同時に、美月は犯人に向かって発砲した。弾は見事に犯人の持つ拳銃を撃ち飛ばした。その直後、佐伯と大郷は車内へ乗り込み、無事犯人二名を拘束することに成功した。


***


 その後、犯人は警察へ引き渡され、民間人の避難及び周辺の封鎖は解かれた。


「桐谷さん、先ほどはありがとうございました」


「いえ、これは私のミス。もう少し警戒すべきだった。危険な目に遭わせてしまって……」


「とんでもないです。私が注意を怠ったせいです」


 やはり集中出来ていなかった。わかっていても、どこかで別のことを考えてしまっている。その結果がこれだ。危うく部下を危険な目に晒してしまうところだった。


「美月、お疲れさま」


「上総!」


 いつの間にやら、上総が到着していた。


「向こうは大丈夫なの?」


「ああ。向こうも陽のところもすでに封鎖は解いてあるし、将官もいるからね。報告書の件でちょっと様子を見に来た」


 すると、上総はあるテントへ向かって歩き始めた。


「あ……」


 そこは、美月の友人らのテントだった。美月も足取り重くついて行く。彼女らは、突然近付いて来た隊服を着た軍人を見て驚いている。


「失礼致します。私は、ISA国際特務機関特務室一佐、都築と申します。本日はご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。皆さんのご協力により、無事被疑者を拘束することが出来ました」


 友人たちは、未だなにが起こっているのか理解出来ていない様子だ。無理もない。突然避難させられ銃声が響き渡り、名前だけは浸透しているものの実際の組織の隊員を目にしたことはないはずだ。


「皆さんは、桐谷の友人だと聞きました。彼女は私の部下です。どうか、これからも桐谷のことをよろしくお願いします」


 上総は一礼をし、この場を後にする。


「……ご迷惑を、お掛けしました」


 美月も目線は下げたまま敬礼を掲げ、上総の後を追う。


「……美月」


 ひとりの友人が声を上げた。反射的に足が止まる。


「連絡、するから!」


 思いもよらない言葉に息が止まった。でも、振り返ることが出来ない。


「……うん」


 ほんの少しだけ顔を向け、なんとか返事をした。


「いいの?話さなくて」


「ちゃんと落ちついて話したいし。ていうか、なにあれ。お節介」


 美月は口を尖らせて拗ねていた。その顔を見て上総は笑っていた。


「はは。お節介をやくのは当たり前だよ。俺は美月の上官であり、ほとんど保護者なんだから」


「……ありがと」


「じゃああとは警察に任せて、俺たちは戻ろう」


 多少の名残惜しさを残しつつ、美月たちは本部へ戻って行った。


***


 夕方、美月は報告書の作成に取り掛かっていた。


「……まだ遊んでるかな」


 以前皆でバーベキューをしたときは、ショッピングモールの前の海が見渡せるウッドデッキや芝生の広場で、しばらくの間年甲斐もなく遊び呆けていた。


 まだ日没前。美月はすぐに駆け出した。どう思われているかとか、そんなことは頭にはもうなかった。とにかく話をしたい。皆に会いたい。


「そうだそうだ、コンビニ」


 ビルの中に入っているコンビニで、美月はいつもワッフルを買う。毎回買うので、店員には周知されていた。


「あら桐谷さん、またワッフル?ちゃんと補充しといたわよ」


 夕方勤務のおばちゃんが声を掛けてくれる。これもいつものことだ。


「あら、今日はこんなに買うのかい」


「ちょっとね」


 無我夢中で豊洲へ向かう道路を走り続ける。この時間の海へ落ちていく夕陽はとても美しい。


「お疲れ、桐谷三佐!」


 前方から、自転車に乗った竹芝駅前交番勤務の警官が声を掛けてくる。ここにビルが造られ、組織が入ったときからこの警官とは仲が良い。


「お疲れさまです。あ、これどうぞ。またワッフルだけど」


「いつもありがとうね。本当に好きだねこれ。今日は大変だったみたいだね。明日は休みだろ、ゆっくり寝るんだぞ」


 まるで親子のような、友人のような、そんな美月の大事な歳上の話し相手。


「美月、乗って」


 声のした方を見ると、上総が乗る車が路肩に停まった。


「行くんでしょ、話に」


「上総……」


 車は社用車ではなく上総の私物の車だった。だが、自分の車といっても侮れない。

 上総は煙草を吸うため、エアコンの隣に煙の吸い込み口を、そして陽の希望で本来この車にはついていない天井が開く仕様、ボタンひとつで後部座席にテレビ画面が出現する装置などを特注で作らせていた。

 そして助手席の収納には赤色灯、もちろん無線も設置済み。後部座席には防弾チョッキやらヘルメットやらガンホルダーなどの装備品が入った大きな鞄と、何丁もの拳銃と弾が入った頑丈なアタッシュケースが用意されてある。もはやこの車も立派な軍の車両だ。


「ありがとう。でも、なんでこっち」


「たまには走らせないと。それに社用車だと、わざわざ鍵取りに行くの面倒だし。……時間ないし。だいたい走っても三十分はかかるだろ」


「あ……」


 心配してくれていたのか。普段見せる顔と違って、たまにこういう優しさを出してくると少し調子が狂う。


 上総は煙草をふかしながら運転している。それなりにスピードも出すが、運転はとてもうまいと思う。


「今度さ、時間あるときにドライブ連れて行ってよ。上総の運転、なんか心地いいな」


 少し窓を開けて、景色を眺めながら自然と言葉が出ていた。


「……わかった」


 あまりにすぐ返事があり、美月自身も驚いていた。


「そこのショッピングモールの駐車場に停めるから、好きなだけ話してきなよ」


 豊洲駅前で降ろしてもらい、ゆっくりと一歩を踏み出す。


「……ああ、せめて着替えてくるんだった」


 つい隊服のまま出てきてしまった。これでは警戒されてしまうのでは……。

 少しずつ広場が見えてくる。思った通り、数人の女性たちがそこで寛いでいた。まだこちらには気付いていない。なんて話し掛けようか。いや、そもそも自分の話なんて受け入れてくれるだろうか。

 すると、ひとりの女性がこちらを振り返った。まだ遠目だが、この場に似つかわしくない格好をした自分を見てすぐに気付いたようだ。

 ひとり、またひとりとこちらを振り向く。その視線の中を、飛び出そうな心臓の音に合わせ美月は進んで行った。


「美月」


「そろそろ、甘いものが食べたくなる時間かなって……」


***


 すっかり陽も落ちていた。まだ少し緊張しているが、とりあえず話したかったことはすべて話した。皆も理解してくれたと思う。


「あれ、美月。なにしてんの?」


 後ろから聞き覚えのある声が耳に届く。


「え、陽?……と大郷」


 そこには、隊服のままショッピングモールから出てきた柏樹陽と大郷の姿があった。


「大郷が、報告書に必要だから第二の持ち場を見に行きたいって言い出してさ。そちらは、美月のご友人かな」


「うん、高校のときの。さっき偶然会って……」


 陽は、友人らを見渡して一礼した。


「そうでしたか。はじめまして、ISA国際特務機関特務室二佐、柏樹といいます」


「あれ、さっきの人と同じ…?」


 友人の一人が口を開く。さっきの人とは上総のことだ。


「うん。同じ部署で、二人とも私の上官」


 なるほど、といった顔で友人は頷く。


「同じく、特務室二尉の大郷と申します。私は桐谷三佐の直属の部下です」


 大郷はびしっと敬礼を掲げた。


「いや、上官っていっても全然そんなんじゃないですからね。階級がひとつ上ってだけで。それに、射撃の腕は完全に彼女に負けています」


 笑いながら陽は話している。人見知りをしないこの性格は以前から羨ましく感じていた。


「……そろそろ時間が」


 大郷が小声で耳打ちをする。そういえば、今日はこのあと会議があった。


「じゃあ、そろそろ行くね。今日はありがとう」


 美月は友人らに手を振り、陽たちのもとへ駆け寄った。


「美月。忙しいと思うけどさ、時間あったら飲み会とか参加してね」


「うん、絶対行く」


「では失礼いたします。これからも、桐谷をよろしくお願いします」


 そういって、陽は深々と一礼した。陽も自分の上官であり保護者なのだ。


「そういえば、桐谷さんはここまでどうやって来られたんですか。タクシーですか?」


「いや、上総の車。二人はタクシーで来たの?」


 ふと視線を大郷から陽に移すと、それはそれは嬉しそうな表情を浮かべていた。


「あいつの車でかいからな。二人くらい増えたって余裕だな、うん」


 そして、駐車場で待つ上総が、行きはいなかった二人を目にしたときの顔は一生忘れない。


「上総、天井開けて、天井!あとテレビも出して!」


「……うるさい、降ろすぞ」


「わあ、はじめて乗りました!」


「……」


 豊洲から竹芝までの短い距離だったが、美月はとても賑やかな時間を過ごすことが出来た。

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