おっさんのダイエット

カントク

第1話 ダイエット

ダイエットを始めた。

ここ1ヶ月くらいのことである。

キッカケはほかにすることがなかったから。

嘘だろ、仕事とか、趣味とかあるだろ。

なかったのである。

正確に言うとあえてしなかったのである。

カッコいい!

有り体に言えばある種のソフトな労働争議ね。

再びカッコいい!


というわけで、本来であれば、

夏に海に行くからとか、デートがあるからとか、そういう極めて生産的かつ打算的な動機によって始められるべきダイエットなる行為を、

私はなんとなく始めたのである。


いやいや、それ説明になってないし。

そのとおりである。

本来ここで記すべきは、

なぜ「なんとなく」始めたのか、

についてであるべきだ。(今、気付いた)


なんとなく、についてもう少し考えてみる。

思うにそれは嫌がらせなのであろう。

先に私は「ある種の労働争議」と書いた。

ある種の位置付けに対する論考はさて置き、

争議と書いたからには多少なりともそれについて触れておかなければなるまい。

これは万が一、なんの因果か応報か、前世の報いか何かで運悪く、この駄文を読む事になってしまった奇特な読者への最低限の思いやりと思ってください。(懇願)


争議である。

しかも労働に関することである。

大問題である。

なにしろ労働というのは日本国民に課せられた絶対義務の1つであり権利の1つでもある。

(ソースはない。そう思うだけ)

その労働に関して誰かと揉めたり、衝突したりすることは、少しも気持ちのいいものでなく、

できれば避けたい。

仕事でぶつかることは必定、喧嘩上等、

などと威勢の良い御仁もあることとは思うが、

私は、できれば避けたいと思っている。


だが、しかし、人生はうまくいかぬとニーチェも宣うたように(ソースは(ry)、

得てしてそのように考えれば考えるほど、

衝突は起こるのである。


そんな訳で衝突は起きた。


第2話に続く…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る