8




夕立に浚われたいと跳ねる犬ピカリ一つで弱虫になり














2


電気消すあんこく花火遠ざかり代わりに続く俺の心臓












3


父偲ぶこれまでのこと振り返り案じただろうこれからのこと














4


とげとげのきらいたっぷり敷き詰めて心沈めるいじめの現場














5


七夕の河があふれて雨となり梳く髪残る水の星粒














6


甘党と聞いては溶かす白砂糖祈り残れや愛の型枠












7


飼い犬は飼い主似るというけれど我ら家族は犬に似てきた














8


尼さんへあまあまさんと娘言い甘い笑顔で甘菓子もらう




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