6
1
冷ややかに橙滲む海霧が浜百合濡らす夏の始まり
2
別れ傘ぎん針散らす街灯が照る頬濡らす秋雨の水
3
涙ぐみ息を継ぐ魚河岸の空さっき殺したさかなのうろこ
4
海賊よ世界のすべてここにあり積み木の城で孫を待ち伏せ
5
ひっぱってよじって切ってまた編んで縁が織りなす美しき綾
6
埋め火かと思いや揺らぐ熊の笹小春日和の午後のうたた寝
7
水草に絡む尾の傷血の筋はあの子の秘めた子猫の仕業
8
床を這い砕けたグラス指を切り赤ワインが一粒一粒
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます