第2時限実戦訓練①
….実戦訓練専用ルーム
水無月「実戦訓練を始める前に、…
影士「えっーと、確か7年前に突然出現したアベルと同時に確認された謎の粒子物質によって人が得た力です。」
水無月「…まぁ、いいだろう。カルマは、大きく分けて4つに分類される…
実花「1つ目は、火や水など自然の力を使う
水無月「そうだ。では、そろそろ始めるとしよう。
床に描かれた2つの枠の前にそれぞれ立った事を水無月先生が確認した後、近くにあったコンピュータを操作し始めながら言った。
水無月「お前達の相手はこいつらが相手だ。」
そう言った瞬間、2人の前に1本角で1つ目の巨大な鬼が2体現れた。
生徒「ま、まさか、
生徒たちは、突然化け物が現れて驚いた。
水無月「これは、データで構成された偽物だ。では空星 鉄馬、キーパーズについて説明してみろ。」
鉄馬「キーパーズは、主にバベルの中か周囲数キロ圏内に出現する正体不明の怪物です。」
水無月「また、キーパーズには階級があり、下から下級、中級、上級、超級、特級と強さが格段に上がる。因みに、このサイクロプスは下級だ。つまり、こいつらを倒せないようじゃ、見込みなしということだ。」
水無月の言葉に全員に緊張が走った。
鉄馬「上等だ、ここで躓いてる暇はないからな。」
真斗「あぁ、俺たちの実力なら大丈夫だ。」
水無月「それでは、始め!」
水無月の合図と共に2体のサイクロプスは雄叫びをあげながら拳を振りかざした。
VS鉄馬side
鉄馬「さすが、キーパーズだな…下級でこれだけのパワーとは。」
拳が振り落とされた所には巨大な穴が出来ていた。
サイクロプス「グルル…。」
サイクロプスは勝ち誇る様に鉄馬の方に目を向けた。
鉄馬「…けどな、パワーなら俺も自信あるぜ?」
鉄馬は、ポケットから8個の金属製の球を取り出した。
鉄馬「喰らいな!『
8個の球は、凄い勢いでサイクロプスに撃ち込まれた。
サイクロプス「グガァァァ‼︎」
水無月「なるほど、金属制御、変化系か。応用力が中々高そうだが…。」
水無月は、少し面白そうに見定めしていた。
サイクロプス「ガアァァァ‼︎」
鉄馬「なっ身体が…動かねぇ⁉︎」
サイクロプスが再び立ち上がり雄叫びを上げた瞬間、鉄馬は金縛りにかかった様に身動きが取れなくなった。
水無月「一部のキーパーズが使う『
サイクロプス「グウォォォ‼︎」
サイクロプスは鉄馬めがけ強烈なパンチを繰り出した。
鉄馬「舐めんなー‼︎『
8個の球が鉄馬の前に飛んで来たと同時に合体し、盾に変わりサイクロプスの攻撃を防いだ。
鉄馬「よっしゃ、動ける!」
時間が経ち、身動きが取れる様になった鉄馬にサイクロプスは再び咆哮をかけようとした瞬間、サイクロプスの口に金属が張り付いた。
鉄馬「同じ手は効かないぜ?こいつで終わりだ!『
鉄馬の大技が決まり、サイクロプスは消え去った。
水無月「そこまで! 空星 鉄馬、見事な制御技術だったが少し油断が過ぎるところがあるな、以後気をつける様に。」
鉄馬「はい、それで真斗の方はどうなった?」
VS真斗side
真斗「鉄馬の方は、無事に終わったみたいだな。
俺も、そろそろいい溜まり具合だし、片を付けるか…。」
真斗は、サイクロプスの攻撃を無駄の少ない動きでかわし続けていた。
生徒「三神って奴、口の割にはさっきから攻撃をせずにかわしてばっかりだな。」
見ていた生徒の1人が呟いた。
水無月「確かに、攻撃はしてないがあの躱す動きは武術の心得があるな。それに、そろそろ仕掛ける頃合いみたいだな」
水無月が言った通り、真斗の雰囲気が変わった。
真斗「…ふぅー、…
真斗が呼吸を整え、集中し静かに告げた瞬間真斗の姿を殆どの者が見失ったと同時にサイクロプスの懐に現れた。
真斗「『
真斗の放った中段突きは、サイクロプスを吹っ飛ばしただけではなく粉々に消し飛ばした。
生徒達「……えっーー⁉︎」
生徒達は、あまりの速さ又は威力に一瞬沈黙した後、驚きを表した。
水無月「…なるほど、お前の能力は恐らく『力を溜める能力』…特殊系か。」
水無月は冷静に、先程の戦いから分析を告げた。
真斗「やっぱり、ただ者じゃないですね、先生は。」
真斗は少し警戒した様にこたえた。
水無月(まぁ、恐らくまだ力を隠してる感じだな…。やはり、血は争えないということか…。)
水無月「それでは、次は月島 影士、豊橋 実花で行う。」
NEXT TIME…
登場人物データファイルNO.1
1.三神(みかみ)真斗(まさと)
誕生日:11月19日
カルマ:『力』を溜める能力(まだ未知の部分有り):特殊系
その他:三神無双流と呼ばれる武術を修得している。
2.空星(うつほし)鉄馬(てつま)
誕生日:10月02日
カルマ:金属を制御、変化させる能力:変化系
その他:能力をいつでも活かせる様に
BREAK✖️BREAKTHROUGH‼︎ 魔訶月 @ikeda4298
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