アニメでは出来て実際には出来ない事(ふっ)
「今日はアニメや漫画では出来るが、実際には出来ない事を探してみようと思う」
その日6人ほどを公園に集めてからの、俺の第一声だった。
「ん〜。例えば?」
「例えば、アニメでは普通に学校の屋上に入ったりしてるが、最近はイジメによる自殺の問題で、殆どの学校の屋上が封鎖されている。とか」
「そういう奴か」
「イジメが無ければ自殺も減るのにな〜」
「当事者に自覚が無いとか、あり得ないだろ」
「自分がされて嫌な事を他人にするなって、小学生でもわかるだろ」
「お前等〜。勝手に議論を始めるな〜」
俺が声をかけて議論が止まったところで、今日の本題に入る」
「じゃあ西川」
「ええ〜?俺〜?…じゃあ、堤防で良く寝転がったり座ったりしてるシーン、あるじゃん?」
「あるな」
「ああ」
「アレやって見たらさ、草が繊維を貫通して刺さる挙句に大量の草がズボンや服にひっつくんだよ」
「俺もやった」
あの時は制服でやって凄く後悔した。翌日残っていた草をクラスメイトに見つけられ恥ずかしい思いをした……………忘れよう。
「じゃあ次は俺アニメとかにある登校シーンなんだけどさ、俺歩いて登校する高校生殆ど見ないんだが…」
「それはウチの学校が駅から遠いからだろ」
「まず電車使ってる奴全然いないしな」
……………総批判。
「次〜」
「食堂とかねぇし」
こいつなんでキレてんの?
「ウチが公立だからだ。私立にはある」
「購買も無い」
「他の学校にもある」
「落ち込んでいる時に公園でブランコとか(笑)」
「人それぞれだ」
「行ったら行ったで、子供が使ってるし…」
「お前ブランコ漕いでるじゃん‼︎」
「しかも空いてて座ったら、憂鬱でとりあえず遊具の注意書きの看板を読んでたら、『この遊具は12才までです』って。どうすりゃ良いんだよ〜」
黙ってブランコをに座り漕ぎ始めやがった。
「「「「「「そんなの知るか」」」」」」
その後、解散後にもこいつは朝までブランコを漕ぎ続け、筋肉痛で学校を休んだ。
俺の怠惰な日常系 風人 @sito
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