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さて。これで、書きたかったことはおおよそ書けたのではないだろうか。
私にとっては、深美にはじまって、奇妙な縁で仲間達と出会い、すれ違った思い出となった。
手記の出だしは私と仲間達との出会いから書き始めた。
最後は、もっとさかのぼって、祐二のブログを見て敦が送ったメールを転載して終わろうと思う。
この計画が始まった本当のスタート地点であり、私達の思いを一番良く示している。
そこまで書き終わったら、私はこの手記をインターネット上にアップロードし、報道各社にもメールするつもりだ。
一人でも多くの人にこの手記が読まれることを願っている。
後悔はないか? 罪の意識はないか? 正直言ってまだ実感はない。浮ついた夢のような、はしかのような時間だったとも言えるかもしれない。
この数ヶ月は私達にとって何だったのか、私達の行動にどんな意味があったのか、世間の動きをゆっくり見守ろうと思う。
幸い、これから考えごとをする時間ならたっぷりある。
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