「いや、甘酒好きでね」

「桜雪さん甘酒って…好き嫌いで飲みますか？」

「好き嫌いでなければ、なんなの？」

「アレ美味いですか？」

「ソフトキャンディにハマってるの」

「甘酒の？」

「甘酒だよ」

「どういう感じなんですか？」

「ん…うん…甘酒が無くならずに、ずっと口の中に留まる感じ」

「最悪じゃないですか」

「最高だろ…無くならないんだよ」

「来週、持ってこようか？」

「いや結構です」

「そう言われると、意地でも喰わせたくなるね」

「甘酒って買いますか？」

「あ～、今はね美容にいいとかで、炭酸・イチゴ味・冷やし甘酒…エトセトラ」

「どれも飲みたくないですね」

(来週、絶対喰わせよう!!)

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