思いが、心が、遠回り、行き先が見えてるのに遠回り。こんな人って、たくさん居そうですね。この作品も目的地を見ながら遠回り気味。でも、そこが物語になってます。私は言いたい。勇気がなさそうだけど、これも立派な勇気なんですよ、って。
ストレートに告白する勇気はない。傷つくならばなるべく傷は最小限にとどめたい。相手に思いを伝えるとき、そんな気持ちから「俺(私)の友達がさ…」と話して相手の反応を見るというのは割とあるあるな気がします。今回も、友人の男子生徒がその手を使って鏡越しに見えている女子に思いを伝えようとしているのですが…オチは予想外でした。気になる方はぜひこの掌編をお読みになってみてください。