第484話
「どうしてそんな状態に!!」
「いやぁ、なんか、今年は森に降りてくる熊が多いわ、山に生えてるキノコが多いわで栄養過多気味でさ。ついつい、食べすぎちゃったんだよね」
「朝倉さん!?」
まさか彼女までこんなことに、と、声の方を振り返る南条。
しかし、予想に反してそこに立っていたのは、すらりとした体型を維持し、きっちりと腹筋を割り、元のひきしまった体を取り戻した朝倉であった。
基本、くっちゃねのノエルと違って、朝倉はちゃんと修業をしていた。
熊と戦い、キノコを探し回る以外にも、岩肌を登ったり、樹を切り倒したり、土を掘ったりと体を動かしていたのだ。
故に、ノエルのように、山籠もりで栄養だけを摂取するような状況には至らなかったという訳である。
「師匠痩せ、弟子肥ゆる秋、という奴だな」
「なに吟じてますのよ!! どうしますのこれ!!」
「でぶー、この森、美味しいものいっぱいで、ノエル、大好きでぶー」
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