第8話

「破壊神メルドロスって、なんか格好いい響きだと思いません!?」


「いきなり何を言っているんだお前は」


 途端、召還魔方陣に紫色の雷光が走った。


 爆発。


 眩い光と共に、魔方陣が解けたかと思えば、中から現れたのは――灰色の顔をした筋骨隆々のバケモノであった。


 その背中には八つの翼が輝いている。


「我は破壊神メルドロス。我が力、求め呼びかける声に応えてここに顕現した。汝らの望みを申せ」


「ふぉおぉおぉおぉ!! 超カッコイィー!!」


「なに召還してんのよアンタ――」


 哀れ、保護者師匠は、弟子のスケールの違う厨二病っぷりに、頭を痛めた。


 まさか破壊神を思いつきで召還するとか。


 というか、いるんだな、この世界に神様って。

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