テレビの受信の不具合や怪しい受信料徴収員といった、日常に潜んだ不安な要素が、突然逃れないようのない怪異として襲いかかってくる恐怖は、クトゥルフ物の王道だと思いました。
現代日本の日常に神話がまぎれてくるスタイルは大変好きです。
惜しむらくは、キャンペーンシナリオの一部であるためか、怪異の目的や正体が作中でははっきり示されないまま終わってしまうこと(正体は思い切り示唆されていますが)で、小説独自の結末があっても良いように思いました。
クトゥルフのTRPGは自分も学生時代に国産キャンペーンシナリオや自作のシナリオで友人と大いに盛り上がった経験があり、大変懐かしい思いに浸ることが出来ました。
ありがとうございました。