第2話「TRPG。それはテーブルで話してロール(演技)するゲーム!」

 まずTRPGとは正式名称「テーブルトークロールプレイングゲーム」といいます。

 テーブルトークRPGと呼ばれる方が多いかもしれません。


 テーブルトーク。

 机で会話?

 という意味からも、ずばりこのTRPGとは卓を囲んでみんなでするRPGになります。


 なんじゃそりゃ! と思われる方も多いかもしれませんが、実際にやってみるとこれがまた楽しいのですよ。


 TRPGをするためにはまずゲームマスター(以下GM)と呼ばれる存在が必要です。

 最近ではこうしたゲームマスターと呼ばれる単語をいろんな作品で聞く機会も多くなってきたと思いますが、このTRPGにおいてGMはまさにゲームを動かす中心です!

 コンピューターゲームでいうゲーム機またはソフトそのものを指していると思って構いません。

 そして、そのゲーム機で遊ぶ人たちがプレイヤーと呼ばれるものです。


 TRPGはこのGMとプレイヤーによって遊ぶことが可能なゲームなのです!


 では、実際にGMとプレイヤーはどんなことをするのか?

 以下、実際のそのGMとプレイヤーの会話を行って例えてみましょう。




GM:ではゲームを始めます。今、君たちがいるのはファンタジー世界の町並みだ。ここはゴランと呼ばれる街で君たちはその街を拠点として生活している冒険者たちだ。


プレイヤーA:いまオレ達ってどこにいるの?


GM:酒場だね。そこで日がなたむろっている感じかな。


プレイヤーB:酒場にいるなら注文とかしていいのかな?


GM:どうぞどうぞ。では、注文を取るためのウェイトレスさんが来るという感じで「今日はなんにしますか~?」


プレイヤーB:ビールをひとつ! もちろんツケで!


GM:「あははー、ツケはダメですよー」

ウェイトレスさんは呆れた顔で笑いながらカウンターの方へ戻っていくね。


プレイヤーA:やっぱまずは冒険して金稼がないとビール代も出せないだろう。それじゃあ、酒場のマスターにでもなにか依頼がないか聞いてみようか。


GM:オーケー。それじゃあ、オーナーが答えてくれるね。

「それならちょっといい話があるんだが……」




 と、だいたいこのような感じです。

 GMと呼ばれる存在が、そのゲームのシナリオを用意し、そこへプレイヤーたちが遊びに入るわけです。

 いわばGMが創造した異世界へとプレイヤーたちは異世界転移して、そこで擬似的なファンタジー体験をできる感じでしょうか!(わかりにくいですかね?)


 なんにしてもこのようにお互いの会話によっていくつもの話や物語が進展していくのです。

 そう、機械性のゲームとの一番の違いはここです。


 プレイヤーと呼ばれる人たちのあらゆる行動、あらゆる反応に対して、GMはそれに常に対応、答えを言い、その結果がゲームへと繋がっていくのです!

 こればかりはどんなにコンピューターゲームが進化しようと追いつけるものではありません。


 自分たちの一挙一動が物語へと反映し、それが繋がっていくのです。

 ねっ、なんだか面白そうでしょう?

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