第2話 それでそれで?

そしたらある日クマのぬいぐるみがその女の子に向かってこう言ってきたんだって

「キミ、お名前はなんて言うの?」その女の子はびっくりして「喋れるの?」と聞いたらクマのぬいぐるみが「そうだよ、キミのお母さんが僕を買う時に、少しでも話し相手になってくれればいいなって言って僕を買ったんだよ。」って言ったんだって、「だから、キミのことを知りたいから名前を教えてくれない?」

そしたらその女の子は「私、美愛って言うの。あなたはなんて言うの?」

「僕に名前はないんだよ。だから美愛ちゃんが決めていいよ。」

「じゃあ、男の子だからクマたでいい?」

「いい名前だね。これからもよろしくね。でも、僕あまりキミと遊んだことないけどどうして?」

「実は私、クマがあまり好きじゃないんだ。小さい頃に、お父さんがクマに襲われて怪我しちゃって、それからクマが嫌いになったの。」

「そうなんだ...。」

「でも、クマただったら大丈夫!今まで遊んであげなくて、ごめん。」

「謝らなくてもいいよ、じゃあ一緒に遊ぼうよ!」

それから、その女の子はクマのぬいぐるみとしか遊ばなくなっちゃったんだって、そしたらある日

「美愛ちゃん、実は僕言っておかないといけないことがあるんだ。」

「え?なになに?」

「実は僕、信じてもらえないかも知れないけど、未来からきたんだよ。」

「え?どういうこと?」

「未来から美愛ちゃんを救うためにやって来たんだよ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る