花園

 白いしっぽがとことこ歩いてく

 同じ白の中に隠れて分からないよ

 あれ?居なくなっちゃった


 ここらの家々はみんなお花が大好きで

 今頃は玄関それぞれに菊の花

 白や黄色やそれぞれに思い思いに笑ってる


 川の側を散歩するんだ

 冷たい風に急かされて

 たまに立派な菊に魅せられて


 昔、そうそれはまだ黄色い帽子の頃

 ぼくもみんなと一緒に菊を育てたよ

 でも僕の菊、花になる前に枯れちゃった


 何をやってもダメだったから

 今では見物専門さ

 だからかな?道端の小さな花さへいとおしい


 自分の速さで歩いていくよ

 途中で何度も何度も立ち止まって

 足りないものはまだ足りないままだけど


 この通りは菊で埋め尽くされていて

 さながら菊の楽園です

 楽しくて 嬉しくて もうちょっと見ています

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