紫外線に起こされて

 いつの間にか簾越しの日差し

 近くでケンカしている子猫たち

 イライラするのはお日様のせい?


 遠くの潮騒に心の温度を冷ましてみても

 もうどうにも耐えられないよ

 それでも何処かへ行く当てなんてないのさ

 

 きっとあの雲の中には宝物が隠されている

 かつて冒険者達が目指し続けたもの

 全ての謎が解けたって夢は消えてなくなりはしない


 注がれるジンジャエール

 眩しい夏の砂浜

 風は何処かに出掛けてる


 海の側に済んでいたってカナヅチは居るよ

 山の麓に住んでいたって虫が苦手なのさ

 街に住んでいたって流行に疎いヤツも居る


 こんな日でも眠気は容赦なく襲ってくる

 仕方ない、二階の自分の部屋は諦めて

 涼しい一階の何処かで夢を見よう


 チリ…リリリン

 漸く風がご帰還です

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