冬と朝と夢

 高速道路から見える景色

 いつもの山が白い

 雪化粧した遥かな世界


 ここらは潮風に守られて

 雪はすぐに解けてしまう

 その代わりにいつも厳しい風が吹く


 カラスもカモメも

 スズメもサギも

 みんなうまくは飛べはしない


 遠くでとんびが舞っている

 くるくるくるりくるくるり

 まるで風と遊んでる


 僕は飛ばされないようにゆっくり走る

 たまに砂が顔にぶつかって

 それでも日々を繰り返す為に


 遠くの山が白い

 それはまるで幻想のようで

 いつまでも辿り着けない夢のようで


 凍った水溜りに映る景色

 キラキラ光って眩しい

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