ビアンカ ～ゾンビウオーズ～

プロローグ

　西暦２０４９年１月、ゾンビと呼ばれる死者に近い人類が大増殖した。そして、そのゾンビを操る存在が、バンパイアと認識され呼ばれるようになった頃には、人類は滅びの道へと足を踏み込んでいた。

　バンパイアとそのシモベたるゾンビに追い詰められた人類は、大都市部での迎撃戦により、辛うじて滅亡をまぬがれ生き延びていた。

　地上の大半がバンパイアの支配地域となり、人類が生存可能な地域は極地や砂漠化した地域を除くと地表の３％にも満たない状況となっていた。

　ゾンビの大発生と、その後のバンパイアによる本格的な侵攻により、人類は１０億まで人口を減らしていた。

　ゾンビとの戦いが始まってから７０年の時が過ぎていた。

　絶え間なく襲ってくるゾンビの大軍とバンパイアに対抗するため、世界各地で生き残った要塞都市では、毎日が生存戦争という状況にあった。

　２１１９年４月、人類はいまだゾンビと戦いバンパイアに抵抗していた。

　生き延びた人類は、主要大都市を城塞化して戦っていた。