電車に乗る動作
青が点滅したら待つ。幼稚園の頃に習う交通ルール。都会にはこれができない人が多い。できないというよりは、車よりも人の方が重視される社会だからなのかもしれない。赤信号になっていても平然と歩いているので、田舎者の私は衝撃を受けていた。走らないのか。
走らないけれど、基本的に街行く人の歩みは速い。一分一秒も無駄にしたくないのだろう。赤信号も待っていられないほどに、時間を切り詰めている。
しかしそのわりに、電車に乗る動作は、ひどく緩慢。
混んでいようが空いていようが、乗り込む速度はとにかく遅い。ホームを歩く速度は速いのに、亀を思わせるほどにゆっくりと乗る。あと秒速にして5センチメートルくらい速くしてもいいんじゃないか。
事故の可能性などもあることはわかっている。しかし「ドア閉まりまーす」と言われているのに後ろが閊えている状況を何とも思わないのだろうか。どうせみんな乗るまで待ってくれるから大丈夫とでも思っているのだろうか。そんな人はぜひモスクワに行ってみてほしい。びっくりするぞ。問答無用で地下鉄のドアが閉まる。人が乗ろうとしてるのなんか見ちゃいねえ。
あと、歩みゆっくりさんは百歩譲っていいとして、ドア直前で立ち止まる人は許しがたい。乗るのか乗らないのかはっきりしてほしい。もうちょっとわかりやすくどけてくださいお願いします。
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