そりゃポケモンも懐かないわ
眩暈が治まらないので先日、業務命令で医者に掛かってきた。上司は原因の究明を求めたが、初診では原因の把握は難しいらしく、「三半規管の異常ではない」ということがわかったくらいのものだった。
症状は頭のふわふわ感と、引き絞られるような鈍い頭痛。頭痛とは言っても、苦しいだけで痛みはあまり感じない。頭痛と呼んでいいものか正直迷うところ。
そんな私に処方されたのは、漢方薬だった。
漢方薬といえば、「漢方薬を与えるとポケモンが懐かなくなる」という話を聞いたことがある。ちなみに、ルビーサファイアを全力で遊んだ世代です。ケーブル繋いで通信してました。
懐かなくなるほどの苦さとはどれほどのものかと、服用。
まず、顆粒の苦しみを味わった。うまく飲みこめない。喉の奥と舌の上にざらつきが残って、水を飲もうとしても、器用に飲まないと漢方薬がグラスの中に入ってしまう。
やっとのことで水を口に含んで、口内を二周させて飲みこむ。
ここでやっと独特の味を自覚。
そして二周くらいじゃ、口内の漢方薬は流れていなかった。
結局あと二口は飲んだ。辛かった。
とはいえ、正直、苦くはなかった。
シナモンのような味と香りで、調べてみると実際シナモンが入っていた。
しかし一日に二回シナモン飲むのは意外と辛い。
私がポケモンなら、確実に拗ねる。シナモンロールが嫌いになるレベル。
懐かなくなるのは、至極当然。
その代わり、わりと効き目はあるようなので、良薬口に苦し、を地で行っている。
実際は苦いというよりはシナモンなのだけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます