フェアでのタイトルのつけ方と編集者の視点とは

まずはフェアでのタイトルのつけ方から。


L文庫で行なった「大人の文学少女フェア」。


これは「大人の」と「文学少女」がポイント。

「大人の」と「少女」で矛盾を生じさせ、引っ掛かりを持たせます。

また、「大人の」とすることで、元文学少女だった人へ、みたいなニュアンスが出ることを期待しています。



タイトルや売り文句、フェア名称の決め方を振り返ると、ポイントは以下のとおり。



『対象となる読者に引っかかる言葉を入れる』


『矛盾する言葉を組み合わせる』



いずれも記憶に残るように意図的に行ないます。

普通の言葉は耳がすべってしまうためです。


「え、なんで⁉︎」と思わせることで、素通りさせないようにしているのです。



ここまで聞いていただければ、公開すると同時に「読んでもらうためには」も考える必要があることに気づくことができるでしょうか。


どう見てもらいたいのか――この部分を考えるのが編集の仕事です。


例えば、プロット1つでも、3パターンくらいの小説が書けます。

なので、どこを見(魅)せたいのかを絞り、提案していくところに編集の視点があるのです。




……というところで、タイムオーバーしつつ第一部が終了。

次は質疑応答です。


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