手元に原稿をおかない世代(➕アプリの話)

web掲載作品が書籍化作業に入るときに必ず行うやり取りがあります。



担当編集「作品のデータをください」



当然ですよね。

それを元に原稿の修正箇所を検討・指示したり、その他のあれやこれやの仕事に入るわけですから。


さて、ここで表題です。


今のweb掲載作家さん、手元に原稿をおかない方も増えているんですって。

どういうことかというと、『webサイトの投稿ページに直接書いてアップロードするので、元データがネット上にしかない』ということを指します。


なので、手元に原稿がない。


ふだんから紙で新人賞に投稿している方々にとってはより衝撃的なことかもしれませんが、これが現実です。


ちょっと前まではweb掲載作家さんでも、最初は文書作成ソフトを利用して『』書きで執筆し、それをオンラインにあげるときに『』書きで読みやすい書式(段落一行あけなど)にするという方が多かったようです。


ですが、今はスマホで空き時間を使って投稿ページでサラサラと『』書きで書き込んでアップロード、というスタイルも増えてきたとのこと。

そうすることで手間が減ります。書式を変えるのではなく、はじめからその書式で書くわけですし。


そんな都合で、手元に原稿をおかなくなっていくのですね。



こういう新たな執筆スタイルの登場に応じる形で、小説投稿用のアプリも開発中だそうです。

個人的に付けて欲しい機能は、『書き途中原稿のバックアップ』『全体出力(章ごとではなく章を連結させて一覧できる)』ですかね。

期待しております。



また、先ほど『縦』『横』と強調しましたが、これについて興味深いお話を聞きました。



「縦書きから横書きへの変換は、一種のメディアミックスである」



ここだけ読むと伝わりにくいと思いますが、つまりは「」ということ。(※これを書いていて思ったのですが、せっかくwebサービスなのだから、傍点だけでなく、太字表記や取り消し線、下線が出せればいいのに……。ブログ文化になれ親しんでいるからそう感じたのかな……)


そういう意識があれば、また見方も変わるかもしれませんね。



※ちなみに筆者はスマホ(タブレット)執筆派で(ちょっと前まではガラケーで書いていた)、基本横書きで執筆しています。



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