カクヨムユーザーミーティング《Vol.2》に行ってきた。

枕崎 純之助

第1話 緊張の会場入り!

 2016年8月21日。

 真夏の日曜日。

 第2回となったカクヨムユーザーミーティングに参加してきました。

 前回5月に開催された第1回には参加応募するも落選し、今回2回目にして当選。

 喜び勇んでミーティング会場に向かいました。

 受付開始の午後1時40分より少し前に東京・飯田橋の角川第3本社ビル前に到着。

 デカいです。

 巨大なビルディングです。

 この立派なビルの高層階では偉い方々が道行く人々を見下ろしてるのかもしれません。


「地を愚民ぐみんどもめ」


 もちろんそんなことは言ってないでしょう。

 愚民ぐみんたる私の妄想です。

 そんな立派なビルの前にはすでに参加者らしき人がチラホラ。

 受付が始まると係員の方が参加者名簿を手に本人確認をしていきます。

 一列に並び順番を待つ参加者の皆さん。

 そして私の番が回ってきます。

 ちなみに今回、本名ではなくペンネームの『枕崎まくらざき純之助じゅんのすけ』として応募しました。

 ミーティングの当選通知には「当日は本人確認のため身分証を持参して下さい」と記載されていました。

 むぅ。

 無論、自動車運転免許証は持っていますが、そこには当然本名が載っているわけで……どうしよう。

 とりあえず緊張しながら係員の方に名乗ります。


「ま、枕崎まくらざきです」


 本名ではないペンネームを名乗るという人生初の体験。

 奇妙な感覚です。

 こそばゆいです。

 万が一知人に見られたら「枕崎まくらざき? 誰それププーッ!」と笑われることでしょう。

 そんなことより、ここで私は身構えました。

 係員の方から身分証の提示を求められるタイミングだからです。


係員「枕崎まくらざき? はて。免許証のどこにもそんな名前は記されていませんが?」


私「いや、それはですね。あの、その、ペンネームなんですよ。ほ、本名は○○と申しまして、免許証に書かれているのは本名なのでありますよ。この免許証の写真の○○さんとワタクシ枕崎まくらざきは実は同一人物でありまして……」


 嘘です。

 そんなしどろもどろなやり取りは一切発生しておりません。

 親切な係員の方は私の名前を確認すると、「どうぞお入り下さい。中のロビーでお待ち下さい」そう言ってすんなり私を通してくれました。

 あれっ?

 身分証は?

 本人確認これで終わり?

 少々拍子抜けです。

 その後も最後まで身分証の提示を求められることはありませんでした。

 フッ。

 チョロい(何が?)。

 さて、ビルの中に通されると広々とした一階のロビーには様々な映画作品やアニメ作品の宣伝広告が掲示されています。

 日曜日ということもあってビルの中は人の姿も少なく、静けさを保っています。

 数名のスタッフさんが道案内をしてくれて、我々参加者は某レミングスのようにゾロゾロとビルの中を進みます。

 エレベーターに乗り込むとそこにもスタッフさんがいらっしゃって丁寧に我々を上階まで運んでくれます。

 エレベーターの中では恐らく、ネット上では知り合いであった参加者さん同士がリアルで初対面を果たしたような会話が交わされていました。

 緊張していたので正直なところ何階で降りたのか分かりません。

 エレベーターから降りると左手にすぐ会場の入り口が見えます。

 そこには優しそうな二名のスタッフの方がまたもや受付をしてくれました。

 身分証はやはり求められませんでしたが、ここでも名前のチェックです。

 もう二度目ですからそれはもう「我こそは枕崎まくらざき」と言わんばかりに名乗りましたよ。


「ま、枕崎まくらざきです」


 まあ、私はこんなもんです(涙)。

 私がひ弱な名乗りを上げると、優しいスタッフの方はペットボトルの水と「カクヨム」と印字されたボールペンを渡してくれました。

 実は前回の第1回に参加した人の体験記を事前に読んで、このアイテムを入手出来ることは知っていました。

 今にして思えば、この時の私の作法は大丈夫だったのだろうか。

 もうクレクレ星人のように意地汚く手を差し伸べてやしなかったか心配です。 

 さて、そんなこんなでようやく会場入りです。

 前置きが長くなってすみません。

 次からが本番ですのでもう少しお付き合い下さい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る