第5話 芥川

芥川賞について考えた


 今回、大道珠貴さんの『しょっぱいドライブ』という作品が芥川賞になったらしく、私は、早速を文芸春秋買った。

 そして、早速、「芥川賞決定発表」というところを見た。

 ここで私は、少々驚いてしまった。まず、芥川賞の本当の名前は「芥川龍之介賞」であった。「んー、フルネームか」自分の名前が賞になるなんて本人は照れくさくないのだろうか?もし私の名前ならば、「エーやめて、他の人にして」というだろう。

 また、もう一つ驚いた事としては、賞品が「時計」、副賞が「100万円」であった。賞品についてクレームをつけなどバカバカしいと言う事は分かるが、「随分ショボイ賞品だなー」というのが感想であった。

 これでもし、中村うさぎ先生なんかが、「芥川龍之介賞」をとったらどうなるのだろうか。まず、エッセーで「ブランド品じゃない時計しかもらえなかった」などと書くだろう。ついでに、「副賞の100万円よりも質屋にロレックスを出したほうが金になる」などという事も言いそうである。

・・まぁ、芥川賞で取り上げる作品は中村うさぎ先生は書かないと思うが。

 しかし、芥川賞をとることは非常に名誉な事であり、大道珠貴さんには、お祝いを申し上げたい。

 

 まぁ、私みたいな下品なエッセイを書く人間は、芥川賞をとるようなマジメな作家の付け合せとして、今後も細々と物欲と意地汚さをかてに、たくましく生きていければ最良であろう。

 ただ、こういうジャンルにも「~賞」みたいなものを作ったらどうかとも思うが。

例えば、選考基準は、どれだけエゲツナイ文で、どれくらいの批判のお便りがきたか、などなどであり、選考委員は、中村うさぎ、テリー伊藤、アホの坂田などの著名な独特な香りを放つ人々によって決めたらいかがかと思う。

・・・受賞した事は不名誉かも。

「私はうれしいよ。きっと、きっと、(もう一度、洗脳するかのように)きっと」。

・・・しかし、これもなんか「ノーベル賞」に対する「イグノーベル賞」みたいでいいじゃん。

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