序章 ~転生前夜~

プロローグ

 世界が終わるってどういうことだろう?


 “生物”が全て死滅した時?


 “自分”が死んだ時?


 “存在”が認識されなくなった時?


 “時間”の進みが止まる時?


 

 神は世界を7日で創った。


 それなら神は、残りの時間で何をした?


 358日も余っているじゃないか。


 だから、創ったんだよ。世界を。幾つも。


 これは、暇を持て余した神々の戯れ。


 幾つも世界を創るなら、同じ世界じゃつまらない。


 出来た無数の世界には、神々の福音がもたらされる。


 

 ーーー時は過ぎた。


 1つの世界が終わりを迎える。


 もう1つ、また1つ。


 終焉は次々訪れた。


 本当に、偶然か?


 “誰か”が裏で糸を引いているとしたら?


 一体何の為に?


 一体誰の為に?


 

 ここは、そんな世界の1つ。


 この世界もまた、終わろうとしていた。




 

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