郡山氷助、出撃!編

 あ、ども……お疲れ様っす。

 俺は……あれ?

 お、俺は、誰だ?

 誰だっけ……確か、えっと。


「お疲れ様です、氷助ヒョウスケさん。あなた、郡山氷助コオリヤマヒョウスケさんをやってるんでしょう?」


 君は? あ、リジャスト・グリッターズのメンバーかな。ああ、そうだ! 俺は今日から、リジャスト・グリッターズに配属になって。それで……?


「僕はアレックス・マイヤーズです。リジャスト・グリッターズでは先任ですが、ここでは階級とかあまり意味ないですから」


 あ、ああ、ありがとう。

 俺は、氷助……そうだ、確かにそういう名前だった気がする。


「そうですよ、氷助さん。今日からみんなと同じ、リジャスト・グリッターズの仲間です。僕は御門晃ミカドアキラ、アキラって呼んでください」


 こんな小さな子供まで……そうか、リジャスト・グリッターズにはいろんなメンバーが参加してるんだな。

 俺も今日から、ここで戦うんだ。

 もう二度と、あんな悲劇を許さないためにも……戦うんだ。


「はっはっは、あまり気負わないことだ。それよりどうだい? 一杯付き合わないかね。お近付きの印に」

「こらこら、普通に話しかけるなっての。氷助、びっくりしてるじゃない」


 ほわああああっ! ペッ、ペペ、ペンギン!? ちょっと待て、どうしてペンギンがこんなところにいるんだ? ってか、アレックス! アキラも! なんで平然としてるんだよ!


「おっと失礼、こっちは外伝じゃなくて本編だったね。私の名はスコッチ、ただの紳士ジェントルバードだ。では、いずれまた会うこともあるだろうが……死ぬなよ、若人わこうど

「そゆこと。私は稜江奈々カドエナナ、まあ……いずれまた会うこともあると思う」


 は、はい……え? なにあのペンギン。

 今度は……カメ!? カメ型ロボ!?

 どうなってるんだ、この部隊は!?


「落ち着きたまえ、氷助君。なにも心配はない……君には期待している。困ったことがあればなんでも言ってくれ。俺はバルト・イワンド、このリジャスト・グリッターズの前線指揮官を任されている」


 は、はあ。

 そうだ……思い出してきた。

 俺は、郡山氷助。

 レヴァンテイン、スフィカのパイロット。警備会社から独立治安維持軍どくりつちあんいじぐんに入り直して、そして……ここ、リジャスト・グリッターズで戦うために来た男だ。

 俺は、戦うんだ……あの人の分まで、戦い抜く。


 ――オスカー7、郡山氷助!

 スフィカ、出ます!

 みんなも俺に続いてくれっ! もう、これ以上戦火で悲しむ人を増やさない……灯さんみたいな人を増やしちゃいけないんだ。次回もスパ◇ボ「」カクヨム、応援よろしく頼むぜ!

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