超時空復讐姫、歌うっ!?編

 ――3、2、1、スタートッ!

 さあ、ゲームを終えた皆さんが待ってます! 美央ミオさん、今こそ二人でステージへ! 新しい歌姫ディーバ伝説の始まりです。


「ちょ、ちょっと、ちょっとタンマ! ねえ、千雪チユキ! な、なんで私が」


 決まってるじゃないですか……あの伝説の音楽ユニット、超時空シルフィード! プロジェクトISHT@Rイシュタルが再スタートしたんです。しかも、しかもっ! この私、五百雀千雪イオジャクチユキがまだリジャスト・グリッターズに合流していないのにっ!


「千雪、あんたキャラが……あー、でも、うん。しょうがないんじゃない?」


 しょうがなくありませんっ! 私だって女の子、恋する乙女なんです……歌って踊れて、その上パイロットとしてパラレイドも秒殺できる、そんな素敵なアイドルに憧れてます。鈍感な統矢トウヤ君を振り向かせるためなら、これくらいは。


「わかった、わかったから……んで? なに、この恥ずかしい衣装」


 美央さん、滅茶苦茶メチャクチャ似合ってます。もう、スタイル抜群な私たちのための衣装です。ええ、多少は透けてたり布面積が小さかったりですが、これくらいの露出で攻めた方がいいんです。


「……ちょっと、恥ずかしくなってきた……で、でもま、付きやってやるか」


 ありがとうございます、そんな美央さんが私は好きです。では、行きましょう……向こうが超時空シルフィードならっ、こっちは超時空ネメシスですっ! 今こそ、私と美央さんの奇跡のデュオ、名付けて……TI@MADティアマッド、鮮烈デビューですっ!


「ちょ、ちょっと……ネメシスって復讐の女神よね? 縁起、悪くない? あと、ティアマットのスペルはTIAMATでしょ」


 細かいことは気にしない、それが美少女アイドルの秘訣です。向こうがISHT@Rなんですから、こっちも原母龍ティアマットの名前くらいで丁度いいんですよ? そう、復讐……私をハブって再デビューなんて、あの子たち、許せない。


「はー、はいはい。もぉ、しょうがないなあ……それじゃあ、ゲームを終えたみんなっ! 準備はいい? 私の!」


 私たちの! 歌を、聴けぇーっ! ……来週もスパ◇ボ「」カクヨムをよろしくおねがいしますね。是非ぜひ、私と統矢君が登場するまで、プレイしてください。それでは!

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