第14話「世界樹へと向かう邪神の光」

 甲府こうふの街が燃えていた。

 罪なき民が逃げ惑う中、平和だった日常が紅蓮ぐれんの炎に飲み込まれてゆく。この世の地獄と化した商店街を、コクピットから見下ろす真道美李奈シンドウミイナは、言い知れぬ怒りに身を震わせた。いたらぬ自分に忸怩じくじたる想いが沸き立ち、噛み締める唇の痛みが遠くなってゆく。

 だが、美李奈に悲しみへおぼれている時間は許されない。

 鋼のコクピットで今、牙なき者たちの牙となれるのは自分だけなのだから。


「セバスチャン! 私はアストレアで、非道なやからを成敗します! 卑劣なテロリズムを許すつもりはありません……敵の戦力に関する、知り得る限りのデータを準備なさい」

『はっ、少々お待ちを……街を包囲しているのは、パンツァー・モータロイドとレヴァンテイン、そしてアーマーの三種で御座います。総数ざっと60機、どれも動力熱紋どうりょくねつもん識別は未登録』

「流石ね、セバスチャン」

『恐縮でございます、美李奈様。……おや? 一機だけデータにある機体がございます、これは――』


 執事のセバスチャンが、出力調整や火器管制の傍ら、言いよどむ。だが、その言葉の先を待っていられる時間が美李奈にはなかった。

 飛来するロケット弾へ向かって、蒼き鋼の巨体を向ける。

 衝撃と振動が突き抜ける中で、真っ直ぐ前だけを見据えて美李奈は機体を維持した。

 分厚い装甲でテロリストの攻撃を受け止め、周囲への被害が広がるのを防ぐ美李奈のアストレア。だが、その姿を周囲の機影は十重二十重とえはたえに包囲してくる。

 全高10mに満たぬ小型の人型機動兵器も、数が集まればその圧力は強い。

 そして、不退転の決意で立ちはだかるアストレアは、戦場と化した街に孤立していた。

 だが、美李奈の中に燃える決意は揺るがない。


「セバスチャン! ここでは思うように戦えません。どこかこの辺りで、開けた土地を探して頂戴! 場所を変えた後、蹴散らします」

おおせのままに……郊外に丁度よい空き地が御座います。於呂ヶ崎オロガザキグループの所有する――』

「それは重畳ちょうじょうね。少し場をお借りするといたしましょう。でも、その前に!」


 敵は待ってなどくれなかった。

 鈍重な巨大ロボとあなどってか、テロリストたちの機体が宙を舞う。火の粉を吸い上げる夜空に、幾重いくえにも影が踊った。

 だが、美李奈の操るアストレアは、ただのハリボテではない。

 足元の商店街を気遣いつつ、華麗な足捌きてターン、そして回避。

 浴びせられた弾丸の全てを避けると、握った両腕を大きく突き出した。


不躾ぶしつけな……私は怒っているのです! お受けなさい……ヴィブロナックル!」


 アストレアの無骨な両の腕の、肘から先の前腕部だけが切り離された。握られた鉄拳は、アタッチメント状になっている肘から炎を吹き出し渦を巻く。

 飛び出す剛拳が唸りをあげて、不用意な敵機へと飛翔した。

 瞬く間に二機が撃墜され、その爆発の余波が最後の一機を煌々こうこうと照らす。

 驚きに狼狽うろたえた残敵が着地した場所へと、美李奈の放った両の拳がターンした。あたかも、狩りをたしなむ貴族の令嬢になついた猟犬ハウンドのように……慌てて振り返る最後の一機、不法改造のレヴァンテインを拳が襲う。

 半ばオートで飛んでいるヴィブロナックルは、確かに美李奈の意志を通わせていた。


『御嬢様、捕まえました! 振動率上昇、このまま』

「ええ! 仕上げと参りましょう……インパクト!」


 美李奈が握るアームレバーに力を込めると、アストレアの拳は挟みこむようにレヴァンテインを圧殺し、超振動で粉々に砕いた。

 原型を留めぬ鉄屑てつくずとなった敵機を乗り越え、両腕を接続したアストレアが周囲を見渡す。

 流石に警戒したのか、テロリストたちの脚が鈍った。

 だが、美李奈の中で焦りが生じる。

 実は、現状でのアストレアには……ヴィブロナックル以外に武装がない。

 ない訳ではないが、使用できないのだ。


「流石に警戒心を強めましたね。ですが、私たちが敵、テロの実行を阻む障害だと認識したはずです。あとは、空き地へと誘導してそこで決着を!」

『しかし、美李奈様。ミサイルも弾切れ、エネルギーのチャージもまだまだで御座います』

「承知しています。ですが、一歩も退いてはなりません」


 テロリストたちの動きが、先程より組織的な連携を見せ始める。

 ただの木偶でくではないとわかったからには、小型のサイズを活かした攻めに転じたのだと美李奈には理解できた。普段は同程度の大きさのあかき侵略者、ヴァーミリオンと呼ばれる機動兵器と戦っている。だが、その何倍も小さいパンツァー・モータロイドやレヴァナント、アーマーは手強かった。

 さらに言えば、人が乗った敵を倒すのは、美李奈は初めてだった。

 だが、足元を逃げ惑う生命もまた、同じ価値を等しく持つもの……生命が生命を奪う愚を前に、なにもしないではいられなかった。

 周囲に気をつけつつ、美李奈の操縦でアストレアが原始的打撃戦で格闘を演じる。


「……セバスチャン。私は今、人々を守るために人の乗った兵器を破壊しています」

『左様でございます。しかし、美李奈様……それは』

「事実です。そして今まさに、私はこの手を血に染めているのです」


 武装した敵機は射撃を軸に、どうにかアストレアの巨体に取り付こうとしている。同程度の機体と戦うことを前提にした火器は、アストレアの装甲を鉛弾でかなでて歌わせるだけだが……肉薄してくる敵意は厄介だった。

 まるでありに群がられる巨象である。

 そして、美李奈は知っている。

 時として大自然では、王者たる巨象も蟻の群れに敗北することがあるのだ。

 それでも美李奈は、アストレアの拳に魂を乗せ、繰り出す蹴りに想いを重ねる。

 一機、また一機と倒される敵の中で、血を吹き傷付いて死ぬ生命を自覚しながら。


『美李奈様! エネルギーのチャージが完了いたしました』

「お待ちなさい。ここでは駄目……周りを巻き込みます! 先ほどの場所へと敵を誘い出します、セバスチャン。なるべくこれからは、徐々に傷付き疲弊ひへいしているように見せかけ、ゆっくりと空き地へ――」

『美李奈様、高熱源反応! 先程照会した動力熱紋です! 第二皇都だいにこうと廣島ひろしまでテロリストに強奪されたとニュースにあった、新型のレヴァンテイン!』


 セバスチャンの声が光を呼んだ。

 頑丈さだけが最後の頼りという実情の中、咄嗟の判断が美李奈の生命を繋ぎ止めた。同乗するセバスチャンの生命をも預かり、アストレアの巨大な背に街の生命を背負った彼女の機転。アストレアはバレリーナのように軸足で回転しながら、大きく身を逸らす。

 一秒前までアストレアがそびえ立っていた空間を、眩い光が突き抜けた。

 その光条は月夜の空に消えて、遠くで雲を蒸発させる。


「光学兵器! この威力、例えアストレアの頑強さでも」

『賢明でございました、美李奈様』

「第二射、来ますね! おけなさい、アストレア!」


 アームバーを握る手に力がもり、美李奈はなるべく無軌道にアストレアを躍らせる。月光の協奏曲シンフォニーに踊るプリマドンナのように、アストレアの巨体が重さを忘れて躍動した。幼少期、まだ美李奈の真道家が栄えていた頃の名残……バレエのレッスンでの経験が活きた。

 だが、あおき鋼のいかつい巨躯は、舞い踊る姿を禍々まがまがしい炎で飾られる。

 二度三度と走る光が、周りでテロリストの機体をも撃ち抜いたのだ。


「味方ごと! ……ますます許せません。セバスチャン!」

『はい、美李奈様! 確かにこの反応、先日の強奪騒ぎの物に間違いは……』

「セバスチャン、よく知らせてくれて……でも、意外な博識だと思えますけど」

『いえ、先日買い物の折に立ち読みした雑誌、月刊男のレヴァンテイン・マガジンに事件のあらましが。目下、独立治安維持軍どくりつちあんいじぐんで捜索中の機体に間違いございません』


 そして、月夜をがす火の海の中へ……一機のレヴァンテインが歩み出た。

 その特異な姿に、美李奈は思わずアストレアを身構えさせる。街の被害を最小限にすべく、自由に戦える空き地への誘導を画策していたが、それも全て徒労に終わった。

 既に周囲に、誘導すべき敵の姿はない。

 そして、自分の仲間ごとアストレアへ光を浴びせた機体が、商店街の崩壊を決定的なものにしていた。この一角だけだった火災はもう、駅前の方へと広がっている。遠くに聞こえる救急車や消防車のサイレンだけが、美李奈の耳に今も痛い。

 そんな美李奈の鼓膜をしっとりとねぶるような、不快な声が無邪気に響いた。


『やあ、見た目の割には機敏にけるねえ……乗り手の腕かな? それとも、機体の性能か……あるいは、その両方か』


 通信の回線越しに響く声が、耳元に吐息を注いでくるような錯覚。

 美李奈の背筋を這い登る悪寒おかんが、無言で本能に訴えかけてくる。

 目の前に現れたレヴァンテインの、そのパイロットは……言葉に言い表せぬ危険な悪意に満ちていた。そのことを悪意とも思わず、悪事になんの感慨を持たぬであろう、冷たい声。

 もし、そこに一種の感情があるとしたら……それは、愉悦ゆえつ享楽きょうらく


『ともあれ、謎のスーパーロボットの活躍で、あかつきもんは壊滅……めでたし、めでたし。丁度、手を切りたかったとこなんだ。次のステージに進むためにね』

「……あなたという人は。何者です! 手段を違えた非道の逆徒ぎゃくととはいえ、仲間でありましょう。人の生命をなんだと思っているのです!」


 半身に身構え、攻守のどちらにも転じれるよう美李奈がアストレアを操作し、体勢を維持する。その間も、セバスチャンは細やかな出力の調整に余念がない。

 アストレアが現状で使える、最大にして最強の攻撃……エンブレムズフラッシュ。胸のエンブレムから放つ、高出力のビームだ。だが、的の小さなレヴァンテインを狙うには攻撃範囲が広過ぎるし、有り余る威力は燃え盛る炎ごと商店街を消滅させてしまうだろう。

 れるような気持ちで、アームバーを握る美李奈の手が汗に濡れる。

 そんな中、たった一機で孤立しているにも関わらず、眼前の声が弾んだ声をあげた。


『データにあった機体と違うな。パナセア粒子の実証試験機プロトタイプは、確かもっと小さいはずだけど……まあ、いいや』

「何者ですと問いました、私の質問にお答えなさい!」


 二人の会話は広域公共周波数こういきこうきょうしゅうはすうだ。オープンチャンネルで交わされる言葉を、なんとか美李奈は繋いで結び、長引かせる。

 同時に、鋭い観察眼を小さな巨人へと向けた。

 まるで曇天どんてんをまとっているような灰色グレーの機体は、稲光いなびかりのような黄色イエローいろどられている。そのイメージそのものを名とすることを、執事のセバスチャンが教えてくれた。


『美李奈様、間違いございません。先日の廣島でのテロで奪われた、瞬雷しゅんらいです。正確な照合を終えました。動力熱紋、完全一致です』

「出自はわかりました、ですが……一つだけ解せないことがあります」


 そう、美李奈は自分には無縁な軍事や兵器の技術的な話を思い出す。ニュース等で耳にしても、頭の中で闇に沈んで消えていた記憶。それが今、鮮明に蘇る。

 レヴァンテインもそうだが、この時代の量産型汎用人型兵器は、光学兵器を搭載していない。技術的に不可能なのだ。膨大な電力を使用するし、粒子加速器が必要なタイプは、その小型化が難しい。また、大気圏内では光学兵器の威力は、空気に拡散して減退することもある。木星圏など、宇宙で運用される艦艇くらいにしか装備できない、大型の物が現在の主流だ。

 だが、目の前のレヴァンテインは違う。

 2m程の砲身は動力ケーブルらしきもので、背中に背負うバックパックに接続されている。そして、その砲口から先程、何度もビーム攻撃が炸裂したのだ。


御巫重工みかなぎじゅうこうの技術部で、極秘裏に荷電粒子砲かでんりゅうしほうを建造したという話がありますが……加速器である砲身が100m程の物でして、このクラスの機動兵器には搭載できません』

「ですが、事実、そして現実です。セバスチャン、目の前に光学兵器を使う強敵がいる……この事実はくつがえりません。そして、私たちが戦う理由もそこに」

『……仰せのままに。最後までお供します、美李奈様』


 緊迫した空気に、美李奈は乾く唇を舌で舐める。ヴァーミリオンと呼ばれる謎の敵との戦闘でさえ、経験したことのない疲労が少女の身体に蓄積していた。なにより、初めて人の返り血にまみれた精神が、ともすれば泣き出しそうな程にきしんでいる。

 そんな美李奈をなぶって楽しむように、少年の声は笑みを交えてくる。

 そう、少年……子供の声音だ。


『あ、これ? ふふ、パナセア粒子、って……一般的には知らないよね。情報統制が行き届いているから。空気中での減退率が低く、小型で安定したビーム兵器を作れる。ボクたちはこの技術を持ったスポンサーと手を組んだんだ。この瞬雷が強奪できたのも、そのおかげさ』

「途端にお喋りに……子供がそのようなさかしい口を!」

『国の極秘プロジェクトの一環として、パナセア粒子による小型ビーム兵器の実験用に作られたレヴァンテイン。ダミー会社を介して何十にも偽装工作を施し、最後はボクたちに盗ませる。……そして、もう一つの可能性を潰させるって訳』

「もう一つの可能性、とは……?」

『この街のどこかに、パナセア粒子の研究を行っているもう一つの組織がある。世界樹ユグドラシル……そう、確かコードネームはユグドラシル。そこを潰すのが仕事だけど……街ごと焼いたら、結構楽しめるんだよね』


 少年の言葉に、美李奈の堪忍袋かんにんぶくろの尾が切れた。

 同時に、アストレアが双眸そうぼうに光を走らせるや疾駆しっくする。巨体を揺るがし地面を振動させながら、蒼き巨神がせる。

 あっという間に、小柄な瞬雷を肉薄の距離に捉えて、美李奈はアストレアの両腕を繰り出した。


「お黙りなさい! いいえっ、黙らせます!」

『ハハッ、怒った? さっきよりなんだかイイ声だ……お姉さん、どんな顔なのかな? その木偶人形を倒して、コクピットのハッチをこじ開けてあげる。そしたら、今の凛々りりしい声が嘘みたいな悲鳴でお姉さんは許しを請うんだ。そしてボクは――』

「黙らせると言いました! ……アストレアッ!」


 逃げようともせず立ち尽くす瞬雷を、アストレアの両手が持ち上げる。美李奈はそのまま、月夜の星空へと瞬雷を放り投げた。宙へと浮いたレヴァンテインは、基本的に無力であることを彼女は知らない。知っていなかったが、街を守って被害をこれ以上出さないための秘策が、結果的に機転を生む。

 頭上で重力につかまる瞬雷へと、アストレアが胸のエンブレムを向ける。


『美李奈様、今です! フルパワー、いけます!』

「女神の一撃、烙印と刻みなさい……エンブレムズフラッシュッ!」


 アストレアの突き出した胸から、苛烈な光芒が迸る。

 真上に撃てば、周囲への被害は最小限で抑えられる。そして、パンツァーモータロイドやアーマーより地上戦に特化したレヴァンテインには、空中での姿勢制御を行うスラスター等が比較的少ない。空間機動をも考慮したワンオフ機といえども、それは同じだった。

 だが、夜空へ屹立きつりつする輝きの光柱に、美李奈は信じられないものを見る。


『えっと……名乗ってなかったよね。ボクはロキ、そしてボクたちは……失楽園ロスト・パラダイス

「ロキ……北欧神話に登場する邪神、災いを撒き散らすトリックスター」

『物知りだね、お姉さん。結構好きだよ、お姉さんみたいな人……凛として動じず高貴な意志が揺るがない。それなのに、心の中には燃え滾る熱い激情を秘めてるんだ。ボクは、そんな女性が好きさ。……壊し甲斐があるからね』


 その敵の名は、ロキ。失楽園のロキと名乗った。

 戦慄に震える美李奈は、空中に放ったエンブレムズフラッシュの光の、その向こう側に見る。天へと登る光を、瞬雷が避けているのを。瞬雷は後付で増設されたスラスターを明滅させつつ……その手にした光粒子兵器を最大パワーで発射していた。

 遠く、駅前の方で炎が上がり、その爆発が連鎖してゆく。

 自機が空中で軌道修正できる程の、圧倒的な熱量を放射している瞬雷が見えた。

 ロキと名乗った少年が操るまま、ただ回避運動のためだけに……そのレヴァンテインは、人に向けてはならぬパナセア粒子の奔流を無抵抗な都市へと吐き出したのだった。


『ふふ、そっちは少しパワーダウン? 今の攻撃、かなりのエネルギーを消費したよね?』

「……ッ!」

『あは、怒ってるんだ? いいよ、もっとボクを憎んで。戦いこそがあらゆる生命を輝かせる。お姉さんの眩い光も、ボクが飲み込んであげるよ。……っと、お客さんか。来たな……皇国の番犬、独立治安維持軍。フットワーク軽いね、どうにも……第二幕、始めようか』


 美李奈は耳元で叫ぶセバスチャンの声で、援軍の到達を知った。

 遥か頭上、一万五千メートルの天空に……一隻の高高度巡航輸送艦こうこうどじゅんこうゆそうかんが識別灯を点滅させていた。美李奈は皇国軍と独立治安維持軍の到着を知り、折れかけた心に自ら気合を入れる。長い長い甲府の夜は、煉獄れんごくと化した街並みの中で蒼き巨神に怒りの力を集めていた。

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