賽の目が零の確立

宮比岩斗

歴史はかたる

 世界には様々な英雄が存在した。ヤマトタケルやアーサー王。織田信長などの一国一城の主も英雄と呼べるだろう。現代で言えばオリンピックのメダリストなども国を代表する英雄といえる。英雄が英雄となるためには一体何を成せばいいのか。一概にはいえない。ただ全てに通ずることがある。それは普通ではできないことを成し遂げてしまうことだろう。

 私ら大衆の目からすれば、彼らはそれをいとも簡単に成し遂げてしまうように見えてしまう。事実、英雄と呼ばれた彼らはそれを簡単に成し遂げた。まるで神様が糸を引いたかのように。

 先日、現代の日本から英雄と呼ばれる人間が四人誕生した。

 私が、世界が、彼らが体験したそれはあまりにも大きすぎて、誰一人として全体像を把握している者がいない事件だった。それを解決したのは英雄となった四人。その四人がいかにして英雄と呼ばれるようになったのか。どのように事件を解決したのか。これはその後世にどのように伝えられているのかを記した物語である。

 

 

 以上となるが、この英雄譚を聞くことになる皆様に申し上げたい。

 凡庸なる自分。

 なににもなれない自分。

 そんな生涯に終止符を打てない自分。

 それが当たり前のこの世界。

 その価値観が瓦解したら人は、世界がどうなるか皆様方は想像したことがあるだろうか。

 良くも悪くも全てが変わる。

 そして歴史はかたっている。

 英雄とは彼らのようにいかなる時も変わらないものを持っている者。

 言うなれば生まれながらに武器にも枷にもなる資質を持っている者のことであると。

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