船出

 馬に休息を取らせつつ走らせて三日が経った今、ようやく小さな港町が遠くに見える丘の上まで来ていた。小さな町だからか、町を囲う壁は無いようだ。

「フィオ、お前大丈夫か? 本当に殆ど休憩しなかったろ」

 フィオは馬を休ませている時は念のためと言って追手の警戒をして、周囲の探索をしてくれていた。

「問題ない、後もう三日位なら休まなくても平気」

 マジかよ、超人過ぎだろ……いくら凄くてもこんな小さな娘(十八歳だけど)に世話になりっぱなしってのは情けないなぁ。

「なに?」

 頭を撫でてるとこっちを向いた!? 危ないから前見て運転してくれ。

「いや、良い娘だなぁって、ってそれはいいから前見ろまえ」

 馬車で脇見運転での事故ってあるんだろうか?

「子供じゃない」

 ムスッとして手を払いのけられてしまった。前撫でた時は嫌そうじゃなかったのになぁ、位置的にも撫でやすい高さにあるからつい手が伸びる。にしてもこいつ髪の毛サラサラ、手入れとかしてなさそうなのに……世の女性が聞いたら怒りそうだな。

「? どこに行くんだ? もう町は見えてるんだし休憩しなくてもいいんじゃないか?」

 馬車は町にある程度近付いた辺りで道を外れて林に入った。


「行っても船が無かったら意味がない」

 ごもっともです。

「黒い目の人間が三人も居るからすぐには町に入らない方がいい、私とリオと紅いので町を見てくる」

「なんでリオ達も連れていくんだ?」

 周囲を警戒する時に手伝うと言ったら、足手纏いだと言われてしまったからリオ達を連れていくってのは不思議だった。

「私が船を見てる間に食料とかを買ってもらう」

 あぁ、な~る。今度は本当に密航なわけだから船にある食料を頂戴するわけにいかない、多少ならバレないのかもしれないけど、六人分盗んでたら直ぐにバレる。

「って金は?」

 そういえば俺の持ってるのはどうなったのか確認してない。荷物が返って来たって安心して、中身の確認までしてなかった。

「盗ってきた」

 どっから出したんだその革袋…………フィオの手には、ぱんぱんになった革袋がある、流石は元盗賊、抜け目ないな。

 でも、紅月が大人しく行くだろうか? この世界の人間を嫌ってるからリオと一緒に買い物してるのなんて想像出来ない…………。

「リオだけじゃ駄目なのか?」

「六人分の食料とかをリオ一人じゃ持てない」

「そりゃそうだけど、フィオが居るだろ」

「ここに戻って来る時ならいいけど、町の中で私が大きな荷物を持ってたら目立つからダメ」

 あ~、そうね、めっちゃ目立つね。フィオが凄いのにも慣れてきて意識しなくなってた。確かにこんなちっさいのが大荷物を持ってたら目立つし怪しまれる。

「睨むなよ、船の確認頼むな」

 暴力はこないけど、察知はして睨んでくるな。

「…………ん」


「なんであたしがこんな奴らと…………」

 ほらね、やっぱり行くのを渋った。

「なら俺がフードを被って行く事にするよ、前の町ではなんとかなったし」

 渋るのを説得するより俺が動いた方が早いだろ。

「ダメ、怪しい、目立つ」

「そうですねぇ、フィオちゃんの言う通りだと思います。なんとかなってたのは酒場の人たちが酔っ払ってたせいだと思いますし、それにワタルは怪我してるでしょう? 荷物持ちなんてさせられません」

 即否定…………それに怪しまれてないって思ってたの俺だけかよ。

「麗奈行って来てよ~、今ある食料だってもう少ししかないし、どうせ食料も水も必要なんだから、私海の上でひもじい思いするの嫌だからね」

「お金はあるの? あたしは今は持ってないわよ」

「ある」

 フィオがさっきの革袋を出す。

「はぁ、分かったわよ、行けばいいんでしょう。でも何かあってもこの二人は助けないわよ」

「別に紅いのに助けてもらう事なんてない」

「っ! あたしには紅月麗奈って名前があるのよ! 名前で呼びなさいよ! ちびっ子!」

「私も名前ある、ちびっ子じゃない」

 二人が睨み合いを始めた。あーめんどくせぇ、こんなので一緒に船旅とか大丈夫か? 船に潜り込むんだから静かに隠れてないといけないのに、こんなに騒がれたら一発で見つかるぞ。

「フィオ、ちょっとこっち来い」

「? ん」

 みんなから少し離れてフィオを説得することにした。あっちでは瑞原が紅月に何か言っている、上手く説得しといてくれよ。

「あのなぁ、俺たちは一緒に密航するんだろ? 一々騒ぎになる言動してたら駄目だろ?」

「でも――」

「でもじゃない、フィオだって紅月の事名前で呼んでなかっただろう」

「紅いのの名前なんて知らなかった」

 そういえば休憩中は警戒に行っててくれたからほぼ話をしてない、だから名前も知らないのか、だったらしょうがないよな。


「さっき紅月が言ってたけど、あいつの名前は紅月麗奈だ。紅月でも麗奈でもどっちでもいいからそれで呼べ、それとフィオは『大人』だよな?」

「当然」

「なら、あんな事に一々怒るな、聞き流せ、出来なきゃ子供だぞ」

「…………分かった」

 よし、フィオはなんとかなった、と思う、思いたい…………。

「あぁ、それと茶髪の男の方が相良、優夜で、女の方が瑞原、綾乃だ。名前の事で揉めないようにちゃんと名前で呼ぶ様に」

「コウヅキ、ユウヤ、ミズハラ」

 なんで優夜だけ名前呼び? 他の二人は苗字なのに。

「なんでその呼び方なんだ?」

「ワタルがこう呼んでた」

「……お、ま、え、は! 名前知ってたんじゃないか~」

 こいつ嘘吐きやがって、一方的に言って悪い事したなぁ、とか思ったのにこいつは~。罰として頬をふにふにしてやる。相変わらずやわすべだ、いい感触。

「ひ、ひらにゃかっら」

「もうバレてんだよー!」

 しばらくふにふにの刑に処した。これは癖になる、絶対。


「あんたってロリコン?」

「違う!」

 みんなの所に戻ったら、あらぬ疑いをかけられ日本人組の視線が冷たかった。説明したが全無視だった。リオはフィオのやわすべほっぺを知っているみたいで同意してくれたが、日本人組の俺への認識はロリコンになってしまったようだ。

 ところで、十八歳(見た目は無視)はロリに分類されるのだろうか?


「それじゃあ行ってきますね」

「ああ、悪いけどよろしく~」

 リオ達を見送って、俺、優夜、瑞原は馬車で待機。

 今の内に荷物の確認をしておこう。壺系は全部あるな、骨壺もちゃんとあった。骨壺が無くなってたら俺の旅には意味が無くなってしまうところだった。

「はぁ、あってよかった」

 菓子も残ってるし、金貨の入った革袋も盗られてない、ミスリル玉の入ったウエストポーチもある、中身もたぶん減ってない、盗るなら全部盗るだろうし、これは剣と一緒にされてなかったって事は中身には気付かなかったんだろう。フィオに投げ飛ばされる前に入れておいたスマホも無事、よし! 無くなってる物はない! あぁ、でも電池切れてるから充電しとかないと。

「航なにやって、あ! もしかしてスマホの充電出来るの!? ちょ! 僕のも充電してくれない?」

「いいけど、充電器は?」

「え?」

「え? って充電器がないとダメなんじゃないか? スマホに直接電気を流して充電って出来るもんなの?」

 少なくとも俺の指は充電器を差す穴には入らない。

「僕、充電器は持ってな――ああっ! それ! 僕のと同じ機種! これなら充電出来るよね? よかったぁ、もうスマホは使えないと思ってたから嬉しいよ。航のが終わってからでいいからよろしく」

「ああ…………」

 正直面倒だ、自分のも充電するのに結構時間が掛かるのに。

「ねぇねぇ、充電出来るって本当?」

 増えた…………まぁ、現代人なら要るよね、スマホ。

「ああ、充電器があれば」

「じゃあこれに充電よろしく~」

 これってスマホ充電用のバッテリーか? まぁなんでもいいや、同時に出来るだけ楽だ。

「いや~電気の能力って便利だね~。私も使える様になるなら電気がいいな~」

 俺は便利屋かよ。

「能力を使うってどんな感じ? 他にも使えたりするの? あとどうやったら成れるとか知ってる? 僕でも使える様に成れる?」

 優夜が矢継ぎ早に質問をしてくる。異世界に飛ばされてこんな能力みたら、こうもなるか。

「一つずつにしてくれ、充電に集中してないと電気流し過ぎてスマホが壊れる」

 二個同時にやるのは初めてだから余計に集中しておかないとだし。

「え!? ちょっと、壊さないでよ私のバッテリー、それしかないんだから」

「分かってるから静かにしてくれ、気が散る」

 最大時の電圧がそれなりに高いからか、充電時や気絶をさせる時の加減が少し難しい、気絶で抑えられる様になるまでかなり掛かったし、俺は細かい調整が苦手なのかもしれない、練度の問題もあるんだろうけど…………全力でぶっ放す時は何も考えなくていいから楽なんだけどなぁ~。

 壊れるのを心配して、質問したそうな優夜を瑞原が引っ張って離れていった。


「ただいま戻りました~」

「おかえり…………」

 充電を終えて日が暮れ始めた頃にリオ達が戻ってきた。

「どうしたんですか? ワタル、ぐったりしてますけど」

「あ~、私たちが充電頼んだんだけどそれで結構疲れたみたい」

「充電?」

「この道具に電気を溜める作業の事」

 本当に疲れた、全力でぶっ放す方が楽なくらいだった。俺と瑞原のが終わったら今度は優夜のを充電、結果かなりの時間集中してないといけなかった。

「その道具は――」

「あんた充電が出来るの!?」

「出来るけど…………」

 この流れ嫌だなぁ、今日はもう充電作業したくない。

「なら――」

 ほら来た。今日これ以上やるのは嫌なので遮って話を変える。

「そんな事より船はどうだったんだ?」

「あった。食料とかも積み込まれてたから明日には出港する、だから夜の内に潜り込む」

 色々ゴタゴタがあったけど、ようやく! この国を出られるんだな。

「あぁそれで何も荷物を持ってないのか」

「はい、町の近くに隠してきました」

「んじゃすぐ行こう、さっさとこの国を出たい」

 疲れたし、さっさと船に潜り込んで眠ってしまいたい。

「本当にいいの?」

 フィオにおかしな事を聴かれた。なんでそんな事聴くんだ? 元々この国を出たかったんだし、完全に追われる身になった今この国に居続けようと思ったら捕まってあいつらの道具になるか奴隷になるかしかない、そんな場所を出る事に迷いなんてあるはずがない。

「? いいってなにが?」

「行くのはエルフの居る大陸、人間は居ない、エルフは人間と交流を持ってないから行ったらそれっきり、戻る事も他の大陸に行く事も出来ない。それに人攫いが何度も行ってるはずだから人間は敵視されると思う」

『…………』

 フィオの言葉に一同黙り込んでしまった。

 交流が無いって事は他の大陸に行く船なんて出てないって事、それだと帰る方法を探すって目的はどうなる? いや、エルフも特殊な力があるんだったよな? ならエルフの中に日本に帰してくれる能力を持ったやつが居るかもしれない、だとしたら行くのはアリだ。でも、そんな土地にリオを連れていくのか? かといっておいて行く事も今となっては難しい、リオだって兵士に顔を見られてる、この世界では黒髪の人間は少数だって言ってたからあっちが捜す気になれば、この国で逃げ続けるのは難しいだろう…………。


「俺は行こうと思う、でもリオは……これでいいのか?」

 これでいいのか、聴いたところで選択肢なんてないのに、何聴いてんだろう。俺が巻き込んだ、そのせいでリオは生まれた国に居られなくなった。恩人に対して何て仕打ちだろう、恩を仇で返すとは正にこの事だろう。最低だ、命を救ってもらっていながら俺がリオにしたのは居場所を奪う事…………。

「はい、私も付いていきます。もうこの国には居られませんし、ワタルはすぐに自分の命を投げ出そうとするのでフィオちゃんと一緒に見張る事にします」

 命賭けてたのは恩人が酷い目に遭いそうだったからなんだけど、普通自分から死のうとする奴なんて居ないと思う。リオ、怒ってないのか? 俺のせいで居場所が無くなったのに…………。

「僕は……どうしようかな、一人じゃ生きていけそうにないし、麗奈さんはどうするんですか?」

「あたしは……そうね、あたしは行こうと思う、人間を敵視するって言ってもそれはこの世界の人間に対してだけかもしれないし、あたしは普通に町に入れるけど、この世界の人間の言動を見てたら気分が悪いのよ、だからこの世界の人間と距離を取れるのならそっちの方がいいわ」

「麗奈が行くなら私も行くかな~、私麗奈が居ないと生きていけないし~」

 瑞原は少し戯けて紅月に抱き付いた。仲、良いよな? 元々知り合いだったってわけじゃないって言ってたのに、普通の人はこんなもんなのかな?

「みんな行くんじゃないか、それなら僕も行くよ。一人でこんな所に残っても野垂れ死にするか、捕らわれの身に逆戻りだろうし」

「俺たちは行くって事になったけど、フィオはいいのか?」

 ここまで色々助けられたけど、フィオ一人ならこの国でも逃げ続けるのは難しくないだろうから無理に連れて行く事は出来ない。

「前にも言った。ワタルの居た世界に興味がある、だからワタルが帰る方法を探すのを止めないならずっと付いていく」

「あはは、ずっと付いていくなんて言うと少しプロポーズっぽいね、フィオちゃんみたいな娘にこんな事言わせるなんて航ってやっぱりロリコン~」

 瑞原がからかってくる。はぁ、このままロリコンが定着するのか?

「プロポーズって何? あとロリコンも」

「それはねぇ――」

「変な事吹き込んだら、二度と充電しない」

 あれだけ充電をせがむんだからこれは効くだろ。

「あ~……みんな行くって決まったんだしそろそろ出発しよう!」

 誤魔化したな、これは使える。面倒事が起きそうな時は充電不可で脅そう。

「…………なら、出発。荷物の所までは馬車で行く」




 リオ達が買ってくれた食料と水を回収して町に入り込み港までやってきた。荷物の回収をした後、町が静かになるまで待ったおかげで人と出くわすことなく港まで来られた。

「どの船なんだ?」

「あれ」

 フィオが指差した先には結構な大きさの帆船があった。マスト四本、全長は……暗くてよく分からないが二十五メートルプールの倍位ありそうだ。

「デカいな」

「だから潜り込める。人が居ないか見てくるから待ってて」

「ああ、見つかっても気絶で止めろよ」

「ん」

 本気で動いたらフィオの動きが見える人間なんて、そうは居ないだろうから見つかる事も無いとは思うけど一応言っておく。

「僕船に乗るのなんて初めてだなぁ」

「あたしもないわね、綾乃は?」

「私も乗った事ないかなぁ、飛行機なら家族旅行で乗ってたけど」

 みんな乗った事ないのか、リオとフィオも国を出た事がないなら初めてだろうし…………大丈夫なんだろうか? 全員船酔いとかになったりしないよな? ビニール袋は一枚しかないぞ。

「リオも乗った事ないんだよな?」

「はい、アスールに行くまでは海も見た事ありませんでしたから」

 アスールってのはあの港町の名前か? それにしても海も見た事なかったのか、益々船酔いへの不安が…………。

「優夜たちって乗り物酔いとかって平気か? 船って結構揺れるぞ」

「あたしは乗り物酔いした事はないわね」

「私は電車が少し苦手かなぁ、揺れって言うより人込みが苦手なんだけど」

「僕も乗った事のある物で酔った事はないかなぁ、その言い方だと航は船に乗った事あるんだ?」

 陸を走る物は平気でも船は陸を走る物とは違う、波による揺れだからなぁ。

「俺は祖父が船持ってたから…………」

「ええ! 航ってばお金持ちの家系? それとも漁師とか?」

 なにがそんなに興味を惹いたのか、瑞原が興味深々で聴いて来る。どう答えようか、迂闊に喋るんじゃなかった、自分の家の話なんてしたくない、あの人達を思い出すのは気分が悪くなる。

「あ、フィオちゃん戻ってきましたよ」

 助かった。これで話が途切れた。

「どうだった?」

「船番が五人居た」

 五人か、この人数で荷物を持って潜り込んだら気付かれるんじゃないか?

「? 行かないの?」

「船番が居たんだろ?」

 ぞろぞろ乗り込んだら絶対に見つかるだろ。

「居たけど今は薬で眠ってる」

「お前そんな薬まで持ってんの?」

「収容所から持ってきた」

 あぁ、赤髪眼鏡がお前に使ったやつがあったのか、こいつ本当に用意周到だ。フィオ居なかったらこんなに上手く逃げられてなかっただろうな。

「なら乗り込んでも大丈夫なんだな?」

「ん」

 フィオの返事を聞いて全員船に乗り込んだ。


「ここが見つかりにくいだろうとはいえ…………」

 檻がたくさん積まれた部屋に居るのは気分が悪い。

「ここに用が出来るのは着いた後だから、人が来る事はない、檻の数も今日確認してたからもう来ないと思う」

「でも檻ばかりの空間ってのは気が滅入るわね」

「それを言うなら私と優夜の方がもっと滅入るよ、ずっと牢の中だったんだから」

「相良は知らないけど、綾乃が捕まったのは自業自得でしょ」

「だって、私だって町を見てみたかったんだよ~」

 うるさいな、無事に船に乗れたから気が抜けたのか?

「少し静かにしろよ、今は船番が寝てるけど航海中に騒いでたら直ぐに気付かれて見つかるぞ」

「ロリコンのくせに偉そうに…………」

 紅月がこちらを睨んでボソッとそう言った。決めた、あいつの端末は充電してやらん。

 文句は言ったが、こちらの言った事も理解してくれたようで、次第に静かになって全員が眠りについた。

 長かった、ようやく船に乗れた。でも、まだこっからなんだよな。日本に帰る方法を探す、絶対に!

「う~ん~」

「お疲れさま」

 俺の太ももを枕代わりにしているフィオの頭を撫でながら眠りについた。

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