第15話 なぜに油で…

「いやホントに金ないからね」

「コンビニで1000円くれればソレで済ますから~逢いたいの~」


 そんなこんなでコンビニに…。

 じゃあと1000円札を渡す。


 しばらく車で待っていると、カップ焼きそばにお湯を入れて帰ってきた。

「時間見てて!今何時?」

(いや…そんな時間通りに喰いたいの?僕はフィーリング派ですよ)

「忘れ物した…」

「コンビニ?」

「ううん…家」

(戻るのね…)

「お湯捨てといて!25分だよ」

 下水にお湯を捨てる…アパートで捨てればいいんじゃないのかな~。

 なんか不味そうなんだよな……。

「できた?」

「はい…コレ」

「うん…うん…あんまり美味しくないね…」

「そうだね…油そばってナニ?なんか不味そうな名前だね」

「お腹膨れると思って…」

「グレープフルーツ食べる……あっ!コレ失敗…」

(なんだか失敗多いな…)

「コレ取れない」

 ドリンクホルダーにスポッとハマった容器がジャストフィットしている。

「取れない…取れない…」

「なんかヘラみたいなのない?」

「う~ん…はい」

 定規を渡された。

(定規…なんのために持ってるんだ…定規…)

 ガシガシやってなんとか取れた。


「ローソン行きたい」

「なに?」

「新商品のデザート」

(あ~またか……どうせ対して美味くないよ)

「あった~♪ラスイチ~」

「僕…金ないし…いい機会だからダイエットしてるんだけど…」

「ポテチ?食べたい?」

「昨夜は我慢したよ」

「今日買う?」

「買わない」


「かあらげ君買う~季節限定だって」

(僕…ダイエットって…油そば食べたよほとんど僕が…からあげも喰うの?)


「はい、からあげ」

(4個残ってるけど…まさか…全部食え的な…)

 そのとおりでした……。

「油ばっかでお腹いっぱい……」

「うん、満腹?」

「うん…」

(今晩…腹壊すな…)


 そして…案の定…腹を壊しました。

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