ファーレスの魔剣

一章・用語

　用語

　・ファーレスの魔剣

　魔剣鍛冶師ファーレスが造り上げた至高の魔剣あるいは彼が作り出した道具の総称。

　魔剣と呼ばれてはいるが、ファーレスの魔剣が意味する魔剣とは

『強力な魔力や能力を宿した〝剣〟・呪われた〝剣〟』

ではなく、

『ファーレスが自らの魔力を込めて造り上げた〝道具〟』

を意味する。そのため魔剣と称されているものの、必ずしも剣の形をしているとは限らない。むしろそうでないものほうが圧倒的に多い。

鋏や筆などの文房具。フライパン、包丁などの調理器具。鍬などの農具など、耳飾（イヤリング）などの装飾品や、鎧など、その形状は多岐に渡り、時には「まさかこんなものが！？」とすら思わせる（耳掻き、食器、椅子など）ファーレスの魔剣すら存在する。

　なお、ファーレス自らが最高傑作と称したファーレスの魔剣は『蒼の番人（ルヴィス・ナンバーズ）』と呼ばれ、それぞれの名称の冠詞として『蒼（ルヴィス）』が施される。これはファーレスの一族が扱えたといわれている魔法剣術『ファーレス蒼剣技』に由来する。

　・冒険者（セイバー）

　冒険者協会から発行される依頼（クエスト）を達成するために、大陸各地を奔走する者たちの総称。しかし現在では大陸各地で広がる魔獣の討伐や、戦争による傭兵としての側面が強くなっている。

　冒険者たちには冒険者階級（セイバー・ランク）というものが存在し、これは協会によって此処の実力にそった階級が登録される。階級に応じて受けられる依頼が変わり、上位階級の者ほど依頼の難易度と報酬が高いものを受けられる。

　最高階位はＳＳ級であるが、この階級に上り詰めた者は冒険者協会設立から１０００年近く経てなお７名のみ（ＳＳ級任命には国家存亡の危機などに際して活躍するなどの多大な功績が必要と言われている）であり、現在３名同時に存在することは異例である。

　1：SS（現在３名・史上７名）

　2：S（現在１１名・史上６８名）

　3：AAA（現在３９名）

　4：AA（現在４０名）

　5：A

　6：A＋

　7：A－

　8：B

　9：C

　10：D

　11：E

　12：F

以上の十二階梯に分類される。