五話 肝心な事はもっと早く言えよ!(1)



あれから僕達は、一時間で三匹の一角ウサギを狩る事ができ、舞花さんも慣れてきたようだった。

今は、委員長からのメール(メニューウィンドウの中にあった)が来て、

『最初の広場に戻ってこい』

と、書いてあったので、最初の所に戻る事になった。広場なんてものはなかったとおもうんだけどなぁ。

うち間違いでもしたのかな、なんて思って、帰ってみると、そこには小さな家が数件と、井戸が掘ってあり、松明の明かりがあったりと、狩りに出ていた間にすごい変化があったらしい。

何かあったか聞こうとしたら、近くにいた女子に聞いてみる事にした。たしかあの子は宮竹采花さんだったハズ‥。なんで木を持っているんだろう。

「宮竹さん何があったの?」

「あ、能崎くん。実はね、スキル一覧に、建築スキルってあったでしょ?それを委員長がとっててね、風属性の魔法使いの私が呼ばれたんだけど、ここに小さな拠点を作るって言われて。今はウィンドカッターを使って、木を切ってる最中なの。」

さすが委員長。一日でこんな拠点を作るなんて。

とりあえず、委員長の場所を聞いて、向かう事にした。

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