三話 ゲームに似せるとは言ってたけど、ゲームのまんまやんか!(2)




皆が初期設定を始めたのを見て、僕も始めることにした。僕もシンクロをやっていたので同じ様に設定しようとした。名前は「カシエキ」にして、スキル画面できずいたことがある。いつもは、浅賀とパーティーを組んでいる為遠距離攻撃ができる様にエネルギーブラスターという、要するに銃のスキルをつけていたのだ。いくらゲームに似せていると言え、銃はないだろう。武装を更新できないと意味ないだろうし、そう思いながらスキル一覧表を眺めていた。下の方まで来て、めぼしい攻撃スキルが見当たらずにかんがえていると

「うそやん……」

そこにはあったのだ。魔力砲の三文字が。僕にはピンときた。それが銃の類であることが。説明欄を押してみるとさすがにまんまではないが銃に似たサンプルと説明欄が出てきた。

説明欄の説明によると、魔力(僕達のステータスのMP)を圧縮して、固めて撃ち出す武器で、少なからず市場に流通しているらしいが、あまり多くはないらしい。

ガンナーの僕としては取らずにはいられないスキルだったので即とった。それと、移動速度上昇のスキルを取った。近接されても逃げられる様にする為だ。後の一つは調理を取った。多分野宿が続くだろうからだ。ずっと変な食べ物なんて事もありえるからな。

初期設定を終えてメインメニューの画面に来ると、メールの所が点滅していた。そこをタッチしてみると、一通のメールが来ていた。

メールには、こう書いてあった。


『マルチケースの中に、各スキルに合わせた初期装備があるので、それを装備してください。マルチケースは、アイテムを保管してくれるところなので、どんどん使って下さい。


学園長』

メールを読んだ僕は、早速装備してみる事にした。

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