玄関開けたら2分で異世界へご招待!?~眞王の異世界経営~
亀様仏様
第1話眞王様異世界召喚。
はぁ・・・疲れた・・・あの会社絶対ブラックだろっ!今日もサービス残業って何だよ・・・。
はぁ~あぁ~今日も帰りは午前様かぁ~。
早くシャワーでも浴びて寝よ。
明日も早いし。俺はブツブツと独り言を言いながら自宅へと急いだ。
23時58分。
俺は玄関前のドアの前に立っていた。
えぇ・・・っと鍵、鍵っと。俺は鞄に入れてある家鍵をゴソゴソと漁った。あっ!あったあった。
23時59分。
俺は玄関のドアをガチャリと開けた。
0時00分。
ドアを開けたその瞬間俺は眩い光に包まれた。
―――――っまぶっ・・・っし・・・。
俺は余りの眩しさに光を遮る様にして手をかざしていた。一体何だ!?確か部屋の電気は消して行った筈なのに・・・幾らLEDの照明でもここまで眩しくは無いぞ。
そんな事を思っていた矢先、俺を包み込んでいた光が少しずつ弱まっていった。
目をしばしばさせながらも薄目を開けて良く見てみると其所には見たことも無い世界が広がっていた。
0時02分。カチリ。
何処だよっ!?此処はっ!?ってか俺ん家は?周りを見渡すと辺り一面大平原が視界に広がっていた。
おいおいおい。これは夢か現実かっ!?
俺は自分の頬をギュっと摘まんで確かめる。
痛ッつ!どうやら夢でも無いらしい。
俺は自分の頬を擦りながら今、自分の置かれている状況を考えていた。
う~ん。これは中二病的に言う処の転移ってやつかな?
ってか玄関開けたら異世界って普通どう考えても無いでしょ!
前置きは?神様的なのが現れての説明会は?
何これ?イキナリな訳?おいぃぃぃっ!
何か無いのかよっ!
ピコンッ!
何っ!?今の効果音は?
ピコンッ!
まただ。
どうやら聞き間違いでは無いらしい。
俺の頭の中に効果音が響く。
すると、俺の目の前に薄いブルー色の半透明のウインドウ画面が現れた。
其処にはメニューと書かれたボタン表示がされていた。
俺は内心半信半疑ながらもメニューボタンを押してみた。
すると、今度はステータス画面へと切り替わった。
【名前】【立花 雪】
【年令】【20歳】
【性別】【男性】
【種族】【魔族】
【職業】【魔王Lv1】
【召喚ポイント】(1000)
ん?どういう事?
色々突っ込みどころ満載なんですけど?
先ずは1つ目、年令20歳?確か俺は今年35歳になった筈だが・・・。
俺は自分の顔をぺたぺたと触り確認し始めた。う~ん。鏡が無いと良く分からないなぁ。でも、心なしか体力が有り余っている様な気がする。飽くまでも気がする程度だけど。良しっ!これは保留。
次に2つ目、魔族って何?えっ?俺、人間じゃないの?俺は自分の体を隅々は確認してみた。それはもう本当隅々まで。
う~ん。別段これといって何処か変わった所は無さそうだなぁ。肌色も爪も変わり無いし。良しっ!これも保留だな。うん。
それと問題は3つ目だ。魔王って何ですか?えっ?魔王って職業なの?どういう事!?
俺はステータス画面にある魔王の表示を押してみた。
【説明】
魔王とは全ての魔物の頂点であり、畏怖べき存在である。
前魔王は現勇者に討伐された為、第125代魔王としてこの世界アストレアに召喚されました。
説明短っ!
この世界アストレアって言うのか・・・。
って其所じゃねーし!突っ込む場所。
大体第125代魔王って何よ!?
しかも前魔王が倒されたから召喚って・・・。
完全とばっちりじゃねーか!
はぁ・・・マジないわ~。
拝啓
父上様母上様如何お過ごしでしょうか?
俺はこの度、魔王として異世界に召喚されました。
この先どうしたら良いか全く以て分からず人生と言う大海原の航海で早速座礁しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます