ずっと君だけを見てるから

陸真

第一話

 ある晴れた夏の終わり、濱岡智香はまおかともかは買い物へ出掛け本屋で本を選んでいた。

 一冊の本を取ろうと手を伸ばすと誰かの手にぶつかった。ぶつかった方を見てみると智香好みの可愛いイケメンがいた。

 その男は智香の手とぶつかったことを知り顔を見て謝った。智香も謝りその日が終わった。

 数日後智香が大学のエレベーターに乗り込みボタンを押し、扉が閉まるのを見届けていると閉まりかけた扉が開き、男が入ってきた。

 よく顔を見ていると数日前に手がぶつかったことを思い出した。その男も智香の顔を見て思い出したのかニコッとはにかみ、神岡流斗かみおかりゅうとと名乗った。

 智香は流斗に恋をしてしまった。そしてエレベーターを降り、連絡先を聞こうとすると刑事らしき人物が二人立っていた。

 その人物に気づいた流斗は智香を押しのけ逃げていった。刑事は追うことをせず智香に対し気を付けてと言って帰っていった。

 智香は家に帰り寝る前に今日のことを考え疑問を抱いていた。

 流斗は何をし、警察に追われることになったのか、あの時なぜ警察は追わなかったのかそしてまた流斗に会えるのか。

智香は次流斗に会えたなら連絡先を聞こうと心に決めた。

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