第40話 しのふれと いろにいてにけり

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は

ものや思ふと 人の問ふまで


しのぶれど いろにいでにけり わがこひは

ものやおもふと ひとのとふまで


平兼盛


訳)

誰にも知られないように隠していたつもりなのに、私の恋心は顔に出てたようだ。

恋に悩んでるの?と人に聞かれるほどに。


超訳)

え?え?違うよ、バカ!

あいつの事なんてなんも思ってないよ!

え?顔に出てる

ため息ついてた?

何見てんだよ!


ちょっと一言)

この歌は宮中歌合で詠まれたもの。

『歌合』とは!

歌人が左右に分かれて同じテーマで歌を詠んでチームの勝敗を争う物なのだ!

この歌と争ったのが次に紹介する壬生忠見の歌!

さて、勝敗の行方は!

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