続編のための備忘録

『風見夜子の死体見聞』登場人物紹介

◆風見 夜子(かざみ よるこ)◆

 非凡な高校二年生女子。「あなた、死ぬわよ」が迷惑極まりない決め台詞。それは彼女が“これから死ぬ人の姿が見える”不思議な力を持っているためだった。

 彼女がその力を自覚してからというもの、数々の未来の死を回避するために奔走してきたが、なかなか目覚ましい成果はあげらない。結果として事故や事件の現場に必ず居合わせることで、クラスメイトに“死神”とあだ名されるようになる。

 それでも彼女は人助けに執着し、手段を問わない傍若無人な振る舞いの結果、ようやく一人の人物を救うことになる。それはかつての幼なじみであり、数年来の絶縁状態であった男子高校生・凪野陽太だった。


◆凪野 陽太(なぎの ようた)◆

 平凡な高校二年生男子。面倒事を嫌い、「他人が火に包まれていたら、持っている水を自分にかぶせる」をモットーとして平和に生きてきた。夜子とは幼なじみだったが、未来の死体を見るようになった彼女に恐れをいだき、以後遠ざけるようになる。

 ところがそんな陽太の未来の死体を夜子が発見し、あまつさえ彼女に助けられたことで、夜子の“死体見聞”=理不尽な未来の死を回避するための人助けに巻き込まれることになる――。


◆桐谷 知咲(きりや ちさき)◆

 夜子のかつての友人。誰にでも別け隔てなく接する優等生で、陽太と疎遠になった後の夜子とも仲良くしていたが、彼女もまた未来の死が見えるという夜子を力を信じられず、袂を分かつこととなった。現在では学校生徒のヒエラルキー高めの位置に君臨し、夜子に“死神”のあだ名を付けて広めた大元となっている。


◆木嶋 亮太・美香(きじま りょうた・みか)◆

 小学生の兄と妹。彼らの未来の死体を見つけた夜子は、陽太を巻き込み、兄妹の死を回避するために様々な策を講じていく。


◆凪野の両親◆

 陽太の実家である食堂を営む夫婦。彼らの作る親子丼が夜子の主食である。


◆佐藤◆

 陽太の友人、たぶん、おそらく、(仮)。悩める陽太に悩ましい金言をもたらす。


◆死神・死の商人◆

 夜子と同じく、“人の未来の死”を見る能力を持つ謎の人物。夜子と異なり、その力を悪用して事件の陰に暗躍する。人の生き死にを“ビジネス”と割り切る、夜子の敵。

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