第24話整理
下校時……あれ?学校の中の寮に行く訳だから下校じゃ無いか?
改めて帰宅途中。
俺はこのゲームについて考えていた。
異世界に存在する100か国の統一についてだ。
別に目標だから無視しても言い訳だが…そこはゲーマーとしてのプライドが許さない。
まずは統一の定義からだ。
統一とは、複数のものを一つにまとめるという事で良かった筈だ。だが、そうなると次は手段を決めなければならない。
最初は支配の能力でも創って、各国の王とか元老院とか有力貴族でも支配して国を合併させればいいかなと思ったけど。
まず人権を考えると余り褒められた事では無いし、支配と統一は別ものだろうという考えもあってやめた。
次に、武力で片っ端から征圧していくという案が浮かんだ。実際日本の戦国時代はこのやり方で統一していたが、アレは『勝った国に取り込まれるのが当たり前』という国民の意識があってこそ成立したもの。実際にやったら連合軍でも作られてレイドされるのが落ちだろう…負けないが。
考え込んでいる間に寮の前だ。もう30分たったのか…この学校は土地面積が狂ってる。
農業高校よりもでかい学校とか…。そんな事を考えていると部屋の前に着いた。
扉を開けると2つの視線を感じたが無視して風呂へ向かう。良く考えよう俺この世界に来て歩いて宿とって寝て、闘って歩いて寝てで2日間風呂に入っていない。
もう我慢出来ない‼︎
つーわけで、風呂を沸かしに脱衣場をスルーして浴室に入る。
広い‼︎流石王族が案内されるだけの事はある…公平(笑)。…だがシャワーが無い‼︎
浴槽に入れるのも水だ‼︎冷水だ‼︎風呂はいつ入っても熱いものだろう。
俺は水を貯め始め、貯まり終わるまで冷蔵庫でも漁ろうかな〜と思い冷蔵庫を探して…異世界にんなもんねーよなそうだよな…
しょうがないからそのまま部屋の構造や家具の配置を見て回り、また浴室に戻って来た。
《ファイアーボール》
「ぶくぶくぶく…」
やっべ沸騰しちまった。まあ、いいや今度からは赤い状態のファイアーボールを入れよ。
取り敢えず入るか…と脱衣場で脱ぎ出したあたりで流石に止められた。
「ちょ、ちょっと待って下さい」
「何だ?風呂入りたいんだが…」
「沸騰してますよ⁉︎そうではなく…何故私達はここにいて何故あなたの言葉だけ理解出来るのか説明して下さい‼︎」
「あー、お前等は攫われて奴隷にされて、その奴隷の権利が今朝俺に移り自宅で待機させられていたからだ」
説明が終わったのでとっとと服脱いで浴室に入って、浴槽に冷気をぶち込んで桶ですくって頭からかぶった。
やっべ風呂良いわ〜
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