第4話…やたら俺を不安にさせた

友里亜はタイワンナイトのライブで知り合った女で翌月には友里亜の部屋で同棲してた

友里亜は普段はアパレル関係の倉庫の仕分けをしていて、ヒロも友里亜の紹介でそこで働いていた

単純に友里亜の部屋の方が職場に行きやすいだけだった

「なーんか敵意?感じるんだよなぁ」

中華料理屋でノンアルコールビール飲みながらヒロは呟いた

「気のせいだよきっと」

猫顔の友里亜は楽しそうに言った

「そうかなぁ…」

ヒロは考えるのを止めた

店のテレビでは売り出し中のアイドルが歌い踊っていた

「最近よく流れてんな、この曲」

「こんなに流れてると自然と覚えちゃうよね」

地味だけど幸せな生活…そういう選択肢もあるとこの頃のヒロは思っていた

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