第15詩 朝露光る
昨夜の雨
今朝は晴れ
空から落ちた雨粒は、草花が朝露に変えた。
キラキラと光る朝露
不思議そうに眺める
チョンとつつけば、パタパタとおちる。
慌てて捕まえようと手を伸ばす
「今度は捕まえるからね」
パタパタ パタパタと朝露をおとす
チョンとつついて朝露おとす
一晩だけココに留まった雨粒が
照らされ輝く朝露に
一夜遅れで地面へ還る。
それだけのことで、なぜか、目に涙が溢れた夏の朝。
落ちた朝露、僕の涙もすべてのものが地面へ還る。
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