その5「ゆっくりしようか」

息抜きを経ての広報編になります。何だかんだここまで読んでくださる方がいるとは有り難いものです。さて、さっそく始めましょうかね。

広報とはつまるところいかに人にアピールするかです、それは本の表紙だけに留まりません。ここではカクヨム内での広報法に限らず、それ以外の活動について話しましょう。今、SNSは多岐に渡っています。思い出せばいくつも出てきますね。その中でどこをどう使えば周知は広がるのでしょうか?答えは至って単純、「数」これに限ります。複数サイトで一定時間毎に売り文句を張り付ければ、効果は十分に上がるでしょう。私の知り合いにも朝昼夜と同じ文章を何度もリツイートし、さらなる周知を狙っている人がいます。人の生活はさまざまですから、3回というのが最も効率的でしょう。ですが皆さんもうすうす感づいている通り、彼はいわゆる商業作家寄りの活動をしています。我々とはある種違った立場と言えましょう。それに、この文章を見ている方々はSNSでの活動なんて専ら興味を持たないでしょうから、これはこのくらいにしておきます。これ以上はマーケティング分野になりますからね。

ここからはカクヨム内でのお話しになります。一部番外編とも被る要素がありますが、あれはあくまで番外編ですから、こちらでもしっかり解説していきます。

まず初めに、このサイトで周知を広げる方法とは何でしょうか?答えはレビューもしくは評価数でしょう。肯定的なレビューが新着レビューに乗っていればそれに刺激されたりもしますし、評価数が10のものと100の物では100の物に目が行きますね。ここで少し前に話した「読者は作品に重きを置いていない」という事と繋がります。そう、彼らは「作品の良さを探して選択している」のではなく「作品についた実績という情報性の高いものを選択している」のです。ではまた例えましょう。

このサイトを利用して、暇つぶしに小説を読もうかと探していると、自分にぴったり合いそうなものが2つ見つかりました。1つは★2の評価、もう一つは★283の評価がなされています。作者も知らない、キャッチコピーの質も同等だったとしてどちらを選びますか?まぁ余程物好きでない限りは評価の高い物を選ぶでしょう。

不思議ですね?どちらもまだ自分は読んですらいませんし、その評価は見ず知らずの他人が付けた物です。でも、ほかの人がお勧めしているのならなんだか気になりますよね?そう、ここが今回言いたい事なんです。読者は能無しです。作品の良さよりも評価を優先します。さらに酷い事に、最近の読者はびっくりするほど見比べる事をしません。それがいいと思って読んだらそれで終わり、これが今の現状である「作品を選ぶ基準は他人の評価」という点です。何とも馬鹿らしい話でしょう。いや、実際読者が馬鹿ばかりなのでこうなっている訳ですが…。そうして見えてくるのがいかに読み手が「物語との出会いを楽しみながら読む事」本質を見失い、本来付属となる情報ばかりに踊らされているのかという事実なのです。

ではどうするか?それは自発的なレビューにあります。自分が他人の作品を読んでよい評価を残し、本当の意味での良き読み手になればいいのです。そうすれば多分相手もこちらの作品を見る機会が生まれ、お互いを評価しあう好循環が生まれます。それを続け、「よき読み手だけで構成されたサークル」のような物を作っていけば良いのです。そのサークルが大きくなれば個人当たりの評価数も増えますし、それを見てさらに新規の書き手を加えていけば、その循環は止まることなくお互いを高めあい続けるでしょう。我々がしているのは商業作品制作ではないのですから、いかに作者同士で作品を発掘していくかが重要では無いでしょうか?

それともう一つ、評価以外にも重要なのがタイミングです。人には皆一定の生活サイクルがあります。例えば平日の昼に作品を投稿すれば、それを見るのは主婦層やニートと一部の優秀な暇人ぐらいでしょう。逆に土日の夜ではどうでしょうか?ほとんどの人が休みでしょうから、その読者層は一気に広がります。また、難解なものは深夜帯に投稿することで小学生や中学生といった未熟な読み手を意図的に排除し、その真意をしっかりと味わうことができる人間にのみ伝えることだって可能です。

目的に合わせてタイミングを変えることでPV数に大きく影響をもたらします。


まとめ:読者は評価数を基準に選ぶ、評価されたければ、まず他人を評価して、自分の作品に必ず評価をつけて読んでくれる「よき読み手」を増やそう。また休日や平日夜など、アクセス数が伸びる時間帯に投稿すると、相対的にあなたの作品が読まれる可能性は上昇する。SNSではこまめなリツイートやアピールがサイト外からの流入を助ける。作品には次回の更新予定日・時間を書き足すとリピーターは増加する。


次回:お約束の取り入れ方

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