第4章:遊戯
?日目
どうしてもうまく行かない。
****は女ばかり狙っていた。
訳を聞いたら悲しい答えが返ってきた。
そうだよな、****はだからずっと苦しんでここにいるんだよな。
****は憎かったんだ。だから女ばかり狙う。
そう考えれば自分も憎いという衝動を抑えられないのかもしれない。
だからこうして兄弟ばかり目についてしまう。
何も知らずにいる姿に、どうしてもやりきれない思いを抑えきれない。
自分も百舌鳥なのだから。
「君はいいね…」
今となっては何も答えなくなってしまった、人だった者に対して言った台詞なのか、自分自身に対して問うたものなのか。
自分は女を襲わない。襲うのは、2人兄弟だったもの。
羨ましくて、妬ましくて、だから衝動が抑えられない。
けれど1匹になった百舌鳥は、一体何のために贄を集めればいいんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます