『躓く』『頷く』これって『ず』? 『づ』? ややこしい『ず』と『づ』の世界

 以前にも『力ずく』と『力づく』について、似たような記事 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881558192/episodes/1177354054882777678 を書きました。今回は少し異なる内容です。



 『頷く』にルビをふる場合、どう書きますか?

 『躓く』なら、ルビをどう振りますか?



 『ず』を使うか『づ』を使うか、人によってわかれそうです。深く考えないで『ず』と『づ』と混合している人もいるかもしれません。

 『躓く』『頷く』に限った場合ですが、どちらが正解とも間違っているとも言えません。

 昔は『うなずく』『つまずく』だったらしいですが、今は『うなづく』『つまづく』も使われるようになったらしいです。

 『躓』と『頷』いう漢字として調べると、読みとして『うなづく』や『つまづく』は載っていません。

 『躓く』『頷く』の語源などには『突』という漢字が影響しているみたいです。そう考えると『うなづく』『つまづく』と使われるようになったことにも納得です。



 ほかにも『稲妻』『訪れる』なども『ず』と『づ』のどちらを使うかがわかれそうです。

 『身近』『片付け』なども混合して使っている人もいるかもしれません。



 『躓く』『頷く』と違って、『ず』と『づ』によってまったく違う単語になることもあります。

 『もどしそうになること』をどう読みますか?

 個人的には、歯磨きの際に歯ブラシが喉の奥に入った際に使われる印象が強いです。

 『え○く』の○部分に入るのは『ず』でしょうか『づ』でしょうか。


 『えずく』が正解です。自分はずっと『えづく』だと思っていました。『えづく』を辞書で調べて出た単語に、今まで大きな誤解をしていたことに気づきました。


 ほかにも『ず』と『づ』の違いで意味が変わってしまう単語もあります。



 『ず』と入力しても『づ』と入力しても、正しく変換できる日本語入力システムもあります。どちらが正しいのか、忘れてしまいがちです。漢字を使うなら執筆には関係ない箇所になるかもしれませんが、たまに考えるのもいいかもしれません。

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