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KuRiA

第1話 魔法使い一家の恥

幾多の魔法使いを生み出した町、コーク。

この町から生まれた魔法使いで歴史に関与した偉人、英雄も数多く存在する。


この世界には魔法を操る種族、道具を操る種族の2種族が存在する。

その昔、この二つの種族は領土をめぐって、大きな争いを行い、沢山の血を流した。

しかし、その後は両者相手を認め合い、関係は回復していった。

今では両国を旅できるほどにまでなっている。


コークで魔法使いとして名高いサンナ家で育ったロム。

少し小柄で真っ白い髪に黒目。

華奢そうに見えるが運動好きということもあり、しなやかな筋肉を秘めている。

三兄弟の一なかで末っ子であり、誰よりも勉強をし、努力家であった。

しかし、誰よりも魔法を使うのが苦手だった。

頭では分かっているのだが全くと言っていいほど魔法がからっきし使えない。

父は毎日のようにロムにこう言った。

「勉強ができることは良いことだ。

しかし、魔法が使えなきゃ誇り高きサンナ家の恥さらしだ。

兄さんたちを見習って精進しなさい。

魔法は知能じゃない、技術なんだからな。」

この言葉を何度も受け、練習したがやはり魔法を使えるようにはならなかった。

さすがに家族は呆れ、そしてロムを見捨てた。

ロムは家から追放され、独り身となった。


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